人がしない経験をする価値(その3)
その旅館に初めて泊まったのは数年前の夏。そこを選んだ理由はインターネットの口コミサイトで、料金とサービスのバランスがよかったから。そして、最初の宿泊の際に従業員の方の熱心な仕事ぶりや、地域全体を活性化しようという意気込み、そして、露天風呂からの眺望が抜群によかったことに感動しまた来たいと思ったのでした。以来、毎年利用しています。
さて、今年に入りその旅館に宿泊したときのこと。
平日の、比較的早い時間だからでしょうか、駐車場は閑散としていて人の気配がほとんどありません。玄関口の「歓迎○○様」ボードの記入もありません(以前は書いてありました)。
フロントに伺うと、男性スタッフが笑顔で迎えてくれました。
チェックインの手続きを進めると、「明日は何時に出発されますか?」との質問。
「7時頃を予定していますが」と答えると、少し困った顔をされ「人がいない可能性があるので、先に精算をお願いしてもいいでしょうか?」とのこと。私もその方が都合がよいので精算を済ませると、「お帰りの際、誰もいなければフロントデスクに鍵を置いていただければかまいませんので」とのこと。
この辺りから(ずいぶん、人手が足りないのかな・・・)と、少々不安がよぎりました。
そして、案内された部屋に入ると、すき焼きのような、何かを焼いた後の臭い。そして、畳は擦り切れ壁にはあちこちにシミが・・・。(あれ?こんなに痛んでたっけこの旅館?と思うほど)
(今までこんなことなかったのに・・・)と思いつつ、気を取り直して大浴場に行くことに。
大浴場に行くと、先に利用されている方がお一人。「こんにちわ」と声をかけ、
シャワーを浴びると・・・「冷たっ!」・・・(なんじゃこりゃぁ!と思いつつ)カランの設定温度を確認するも、「40度」以上。しかし、水を出しても出しても温かくなりません。先に利用している方はシャワーを使っているので、私のところが壊れているのかも・・・と判断し、お風呂のお湯で流してから入ることに。
そして、一番楽しみにしていた海が一望できる露天風呂へ。
露天風呂に入ると・・・、「水!」・・・・・・・・・
利用したのは寒い季節。このまま入っていては風邪をひく!と感じ内風呂に戻ることに。
すると、先に利用されていた方が「露天のお風呂、お水でしょう。実はさっきまで、シャワーも内風呂も全部冷たかったのよ。それでフロントに電話して、ようやくあったかくなってきたところ。それでもちょっとまだ冷たいわよね」と教えてくださいました。
えぇぇぇぇぇ・・・水風呂だったとは・・・ありえない・・・・
しばらく内風呂に入っているうちに多少あたたまりほっとできたものの、何でこんな目に遭わなければならないのか。少々悲しくなりました。
その後、先に上がっていた夫に確認すると、男性用のお風呂も同じ状態で他の利用者は「ありえない!」と会話されていたそう。
私も、この旅館に初めて泊まった利用客であれば、クレームをつけたことでしょう。
ちなみに、冬場に休み明けのオフィスで暖房を入れていても、なかなか暖まらず寒いことはないでしょうか。恐らくそれと同じようなことで、お風呂、館内、客室全てがなかなか暖まらずずっと寒いままでした。恐らく、何日かお客様が少ない状態が続いていたのでしょう。
今まで、利用客のそれほど多くない時期に温泉旅館を利用したことはありますが、「温泉が水のまま」という経験はしたことがありません。そのため、本当にビックリし、かつ、気に入っていた旅館だけにかなりガッカリしたのでした。
そして、今まで経験したことがないことを経験することで、色々なことに気づくことができました。
ビジネスにも役立ちそうなことなので、別途まとめて紹介します。
~夢を創り、夢を育む~出あいに、感謝
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