オルタナティブ・ブログ > ひといくNow! -人材育成の今とこれから- >

HRD(人材の育成、教育研修)の現場から、気づいたこと、アイデアを発信します。初めて人材育成や教育担当になった方でも、わかりやすく、取り組みやすい情報提供を目指します。特に、20代~30代を元気にしたいご担当者様、是非このブログにご参加ください。

イチロー選手と『7つの習慣』(番外編)

»

2010年9月3日、インディアンズ戦で2安打をあげたイチロー選手は、10年連続200本安打達成まで、27本となったそうです。残る試合数は28(2010年9月3日時点)。目が離せなくなってきました。

10年連続200本安打は、ピート・ローズ選手に並ぶ記録。それに並ぶ記録を日本人が作るということは、物凄いことです。

さてそんな大々記録を、傍から見ていると淡々と達成しているかに見えるイチロー選手ですが、きっとスランプや悩みがあるはず。それをどのように乗り越えているのかを知りたくなり、過去のインタビュー記事を調べてみました。面白い記事を発見しましたので、ご紹介します。

発見した記事は、糸井重里氏が主宰する「インターネットで毎日お送りする、ちょっとほかにはない、たのしい新聞」、ほぼ日刊イトイ新聞です。(13年以上毎日更新されているというのも凄いですね)

そのサイトの特別版に、テレビでファンを集めて行われた公開インタビューの一部を、ネット記事として再録しています。(記事以外に、書籍『キャッチボール ICHIRO meets you 』2004年3月刊 もあります)今日は、その記事を引用してご紹介します。

 

イチロー選手と糸井重里氏の対談(ほぼ日刊イトイ新聞 2004年3月記事より引用)

イチロー選手へファンからの質問:サボりたい日はありますか?

イチロー選手:

 もちろんぼくも、グラウンドに行きたくない日はあるんですよ。そのときには、ちょっと、職業意識が出てきます。

 「仕事だから、しょうがないから」そう思うんですね。自分にそう言い聞かせるんですよ。

 それに、こんなに苦しいのは自分だけか、と思うことも、たくさんあるんですよ。「こんなにしんどいのは、オレだけか?他のヤツを見ていても、しんどそうにはとても見えない」

 だけど、彼らも同じように疲れているんですよね。それを見せるか、見せないかの話で。だからみなさん、ぼくのことは、疲れていないと思っているでしょう?

糸井氏:そうでしょうね。みんな、お相撲さんは寒くないと思っていますから。

イチロー選手:

 (笑)なるほどね。

 ぼくはこういう細い体だから、割に「疲れているかも」と思ってくれる人が多いかもしれませんが、野球のプレーなんかでは、簡単にやっているように見られがちなんですよね。

 でも、実はそんなことは、ぜんぜんない。あのヒットを一本打つのに、どれだけの時間を費やしているか。

 あのヒットの一本が、どれだけうれしいか・・・・・・。

 もちろん、そのそぶりは、見せないですよ。でも、ヒット一本って、飛び上がるぐらいうれしいんですよ、実は。

 二〇〇三年の二〇〇本安打のときなんて、涙が出ましたから。

糸井氏:あぁ・・・・・・打てるときもある、打てないときもある、という程度の感情ではないんだ。

イチロー選手:

 とんでもないです。その一本を打つために、いろんな投資をするわけですから、自分の中で。

 ヒットを打つことは、打てば打つほど、むずかしくなるんです。

 アメリカに行って、最初の年に二四二本もヒットを打った。MVPも取ってしまった。

 そしたら、次にマークされる厳しさというのは、尋常じゃないんですよね。

(引用了 ※記事全体や続きをご覧になりたい方は、参考情報欄のサイトをご覧ください)

 

ヒット一本へのおもい

 イチロー選手のヒット一本にかけるおもいが伝わってきます。私たちは、結果だけを見て"あとちょっと!"とか思ってしまいがちですが、それまでの結果に至るまでにどれだけのことが詰まっているか。スランプや悩みというレベルをはるかに超えて、成し遂げようとする人間にしかわからないことが沢山あると思います。

 しかし、ヒットを打つには、"さぼりたい"という気持ちがあっても、グラウンドに行くことから始まるんですね。

 今回、インタビューの記事から、イチロー選手のヒット一本のおもいを知ることができたので、一本一本を、見せてもらえることに感謝したくなりました。「ありがとう」ですね。

 

『7つの習慣』のコヴィー氏とイチローの関係とは?

 さて今週は、『7つの習慣』キャンペーンが継続されているので、番外編情報を。

 ある書籍で、コヴィー氏がイチローに対して次のようなコメントを寄せていました。

    『彼は結果を目標とせず、自分が影響できる"行動"を目標設定している。』

  

 日本の野球も面白くなっていますし、サッカーも新監督を迎えた体制での試合も間近。週末は、スポーツ観戦も楽しめますね。それではまた来週、よい週末を!

 

(参考情報)

ほぼ日刊イトイ新聞 お花見スペシャル 「ヒット一本がどれだけうれしいか」

http://www.1101.com/ichiro/index.html

Biz.ID:「7つの習慣」セルフ・スタディブックhttp://bizmakoto.jp/bizid/rensai_selfstudybook.html 

週刊ダイヤモンド 「7つの習慣」特集号発売中! http://dw.diamond.ne.jp/   

Comment(0)