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日本や日本人って何だろう。改めて「海外」を考えるヒントを身近な話題から

ファスト・ファッションのタグから学ぶ英語とグローバル化

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輸入食材の整理の次は、初売バーゲンなどで買い込んでしまった衣類の整理ということで、衣料品のタグについているmade in xxx」という原産地表示や、洗濯時の注意表記から感じたことを少々。

衣料品分野では、ZARA、H&M Forever21など世界的規模でのスケールメリットによる安価を武器にしファスト・ファッションと呼ばれる海外発のグローバル・ブランドが日本に進出してきている。

次の2つの写真は、米国出張時にあまりに寒いので、アウトドア系カジュアルブランドの店に飛び込んで購入したセーターについていたタグである。米国で米国メーカーの路面店に飛び込みで入ったのに「日本語のタグがついていた。。」というのもちょっとしたsuprizeだったが、日本語と英語のタグを比較することでさまざまなことが見えてきた。

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まず単純に英単語の学習として、「裏返し=Turn xxx inside out」「同系色=like colors」「漂白する=bleach」「ドライ・クリーニング=Dry Clean」などのフレーズが対応関係から理解できる。

さらに、英語のタグを見ると原産地表示が記述されておらず、乾燥機に関する記述や洗濯マークが追加されていることから、米国人には乾燥機が不可欠なのと、細かい原産地表示なんて気にしないということが推測される。それに比べると日本人は、「原産地がxxxだから縫製がいいとか悪いとか、細かいところにこだわりそう」ってことなのだろう。

アイロンについても、日本語タグでは「一切不可」のような表現になっているが、英語タグでは、「On Print」というフレーズがついているため、「柄の印刷などがどうなってもいいなら、アイロンもご自由に」という自己責任重視の思想が感じられる。

ちなみに、原産地表示については、低価格を訴求する最近のファスト・ファッション系の製品を見ると、東欧やアフリカ諸国などユニークな国名が出てくるので結構面白い。「低価格での生産地=中国」などという固定観念がすでに通用しなくなっていることが伺い知れる。


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