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日本や日本人って何だろう。改めて「海外」を考えるヒントを身近な話題から

日本IBMの社内保育園から考える IT業界の本質的な働きやすさ

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すでにニュースなどでご存知の方もおられるかも知れませんが、今週(1/11)に、日本IBMの企業内保育園が誕生しました。

Ibm

IT業界(特にソフトウェア業界)におけるこの種の試みは、海外では古くからあった。

何を隠そう、IBMに買収される前のLotus Developmentでは、ボストン(ケンブリッジ)の本社の1階が保育園になっており、中庭にはジャングルジムなどを設置。さらに、Novelty Goodsの売店などがあり、初めてボストン本社を訪れたときには、その考え方の先進性に「IT業界って進んでるな」と思ったものだ。

保育園だけでなく、ワークスタイルとか従業員満足度という視点に広げて、「Forutne米国で働きやすい会社ベスト100(2010年2月調査)」を見てみると、やはりSoftware、Netビジネス系、コンサルティング系が結構上位に来ていることがわかる。

クライアントとの密な(不規則な)打ち合わせやトラブル対応など、最近は3K扱いされることも増えてきたIT業界であるが、本質的には、デジタル化されネットを駆使したワークスタイルで「時間と場所の自由度を産み出せる」業界なのである。

収入だけでなく「従業員幸福度指標」みたいなものを作って国際比較したらどうなるのか、是非見てみたいものである。

きっと日本企業は、通勤地獄や夜の付き合いがあるので、軒並み低ランクになりそうだが。。その辺も、日本人固有の「過度のFace-to-Face至上主義」に起因しているところがあるはずで、日本のIT業界を3K化しているのは、IT業界の本質ではなく日本人的体質のような気がする。こういうところは、グローバル化によって変えて行きたい分野だと思う。

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