ニールセン サステナビリティと購買の相関性に関する調査「Nielsen Global Sustainability Report」
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既にお読みの方も多くいらっしゃると思いますが、恒例のニールセンの「Nielsen Global Sustainability Report」が発表されました。
企業のサステナビリティに対する姿勢と生活者のブランド選考、購入動機との相関性をグローバルで調査したもので、2013年から毎年世界60ヶ国を対象に実施されています。
- 持続可能性を訴求するブランドに余分にお金をかけてもよいと考える消費者は66%; 昨年調査の55%から上昇
- ミレニアル世代の73%が"持続可能"な製品なら高くても購入すると回答; 昨年の50%にから大きく増加
今回のレポートを読む限りに於いては、企業のサステナビリティへのコミットメントは、マーケティング=ビジネスにも大きく影響を与えており、もはや、やるやらないの議論のフェーズではなく、如何に生活者に認知、共感、エンゲージメントしてもらうかのフェーズになったと思えます。
このチャートを見る限りに於いては、主たる購買要因として、「信頼できる企業が作ったかどうか:62%」「商品が健康に留意しているいるかどうか:59%」「ソーシャルバリューにコミットしている会社の商品かどうか:43%」など購買に与える影響は大きい。これらの傾向は年々高まってきており、ネスレやユニリーバがCSVアプローチを行う根拠となっています。
左のチャートは、「サステナブルな商品には高いお金を払うか?」という質問に対しての答えを経年でトラックしたものです。ご覧頂いてお分かりのように過去三年間で16 ポイント上昇しています。昨今の、特に食品系での意識の高まりがこのような傾向を導きだしているのでしょう。
弊社が2015年に行った調査でもこの傾向は顕著で、特に企業やブランドを知人に推奨する層ほどこの傾向が強い。企業、ブランドが生活者とのエンゲージメントを高めるには、もはやソーシャルグッドをマーケティング文脈で実効、コミュニケーションすることが必須だと言えます。
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