Watsonな1年でした
2016年最後のエントリーで、「Watson 元年(自分にとって)」と題して書きました。
読み返してみたところ、
「こんなアイデアを持っていてWatsonで実現できるか確認したい、あるいは、Watsonの話を聞いて具体的に何かできるのではないか検討したい、といったあたりの参加者が多いようです。」と書いていました。そこから比較すると、2017年はかなり進んだことを、Watson担当営業として感じます。
様々な事例が世間に出てくるにつれ、Watsonを使ってどのようなことができるかというイメージをかなり正確に持っていただいているお客様が増えています。チャットボットはもはや定番になってきていて、その仕組自体はもう驚きの対象ではなく、当たり前のサービスとして捉えられているように思います。Qiita等、様々なメディア上で、「チャットボットを作ってみた」という記事が出るようになりましたから、作る仕組み自体は簡単にアクセスできることがわかったのでしょう。
お客様(ITベンダーではなく事業会社)自身、そうした例を参照にしてチャットボットを作ろうとしていますが、チャットボット単体ではなく、それにプラスアルファしてより革新的なソリューションに仕立てようとアイデア出しに余念がない、そのように私には見えます。
もちろん、Watsonパートナーからも競うようにしてチャットボットをベースとするサービスが発表されていますので、そちらを選択されるお客様も増えています。
チャットボットだけでなく、性格分析や画像認識も組み合わせて独自性の高いサービスを作り上げる企業は今後どんどん増えていくのではないでしょうか。アイデアを具体化できるか、悩むより手を動かすが先、なのが今のクラウド環境のいいところです。Watsonを含むIBM Cloudは、一定の範囲内であればずっと無料で使えるというアカウント体系がこの秋にできたのですが、それによりユーザーが急増しています。ぜひ、いろいろと試してみて、こんなこともWatsonをベースにしてできるんだぞ、というのを見せていただきたいと思います。
ほぼ週1回のブログ更新、丸3年になりました。時折驚くほど多くのアクセスをいただくことがあり、とてもありがたく思っております。2018年もおつきあいいただければ幸いです。
IBM 中山貴之のWeb Page (平日は毎日更新中)