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デジタルでBtoBセールスはできるのか!?

海外旅行プランと申し込み方法の(個人的な)変遷

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前回に続いてハワイ旅行から考えたとりとめもない話を。

皆さんは海外旅行はどのようにして行きますか?
今は少ないのかもしれませんが、国内の空港出発から帰国まで添乗員さんがフルアテンドという方式もあるでしょう。国内空港での出発は自分で行うものの、海外の空港に到着してからは、ずっと添乗員がガイドとして同行、バスで集団行動というのはまだ一般的でしょうか。海外の空港で現地スタッフが出迎えて、バスでホテルまで連れていってその後は自由、最終日にまたホテルで集合、は自由に動ける国では多いのではないでしょうか。もちろん、完全に自由というのもあります。

私はハワイは数回行っているのですが、当初はバスでホテルまで連れていってもらってそこからは自由という形式でした。これは、旅行プランとしては、いわゆるパッケージツアーと呼ばれるものです。途中は完全に自由行動なのですが、一応はすべてがセットになっている包括型ですね。
何回か行くうちに、滞在中ずっとレンタカーを使いたいと思うようになり、空港でレンタカーを借りて空港で返すようにしました。旅行プランは包括型パッケージのままでしたが、そうすると空港からホテルまでの送迎は権利放棄ということになるのですね。日本出発前に旅行会社にそういう確認があり、スーツケースは自分で運んでいただくことになりますが了承くださいと言われます。実際にはハワイに着くと現地スタッフの方に、スーツケース運んでおくこともできますがと言われたので、ありがたくお願いして運んでいただいたのですが、これはIT的に言えば運用でカバーという感じでしょうか。

よく考えると、その送迎の部分にもきっとコストが乗せられていて、それを享受しないのであれば、包括型パッケージツアーを選択する必要はないのでは。そう思い、最近では旅行会社ではなく航空会社のサイトから、航空券とホテルがセットとなったパッケージを購入することとしました。これは、航空券とホテルを手配しているだけで、旅行ではないというタイプなので、現地スタッフのサポートは何も受けられません。その分費用が低く抑えられます。実際には現地空港でスタッフから書類を渡され、緊急の際の連絡先が書かれていたので、この人がハワイにいるということは把握されているようでした。

このように選択するプランを変えてきたのですが、同時に申し込み方法も変遷してきました。

最初は旅行会社の支店に行き対面でプランの空き状況を確認して申し込みをしていました。希望のプランが取れない場合には日程かホテルを変更する、といったことがその場で相談しながらできるので、慣れていない旅行者にはいいですね。空きがない場合にはキャンセル待ちに入れてもらい、無事キャンセルが出ると電話をもらうのです。

何回か後の旅行からは、プランと料金を調べてみようと思って旅行会社のWebサイトにアクセスすると、その場で申し込みが確定できるので、その方法を取るようにしました。キャンセル待ちができることもわかってきました。レンタカーも同じサイトからオプションとして申し込めます。
最近では旅行会社ではなく、航空会社のサイトで航空券とホテルのセットを押さえるようになったのは前述のとおりですが、レンタカーも個別のレンタカー会社のサイトから予約するようになりました。

こうして、徐々にパッケージから自由旅行に、対面申し込みからWebサイトでの申し込みに変わっていきました。
多くの方もこんな変遷をたどっているのではないでしょうか。そうすると、旅行会社の関与が少なくなりますが、旅行会社の経営が苦境に陥っているという話はあまり聞きません(春先に格安系の会社の破綻はありましたが)。
全ての旅行者が自由旅行を選択し、サイトから申し込むわけではありません。私の場合、行き先が全て同じハワイであり、慣れてきたのでサポートがいらなくなってきたという事情によるものです。まったく行ったことのない旅行先であればまた旅行会社の支店に行くかもしれません。

そう考えると、顧客のニーズに合わせて多様なプランを用意することが必要なのでしょう。さらには、そのニーズをどう吸い上げるか、どう情報を集めてくるかがより重要になってくると言えるでしょう。そのためにSNSやAIを活用する旅行会社や航空会社が増えてきている、それが今の流れではないか。そんなことを自己の旅行遍歴から考えた休暇でした。

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