ハワイ旅行中に遭遇してそこから考えた少しだけITに関わる出来事
先週から今週にかけて、少し早めの夏休みを取り、ハワイに行ってきました。この旅行中に遭遇した、ITに関わるちょっとした出来事(とまでたいそうなことではありませんが)を列記していきます。
食品系スーパーで会員限定特価の商品があり、電話番号を登録するだけでその場で割引が受けられるとネットのクチコミサイトにあったので、サービスカウンターで登録をお願いしました。すると、支払いをするときにレジで言えばいいというので、言われた通りにしてみます。
電話番号は日本の携帯番号の先頭の0を抜いた10桁でいいとクチコミサイトに書かれていたので、その通りに伝えます。別に番号はなんでもよく、一意に識別できればいいのでしょう。
無事に登録できましたが、会員カードを渡されるわけでもなく、なんかもやもやしましたが、レシートを見たらちゃんと割引が適用されていました。
同じチェーンの別の店舗に行って支払いするときに、また電話番号を伝えたら、やはり割引はされましたが、地元の人たちも毎回電話番号を伝えているのでしょうか。カード発行にするとコストがかかるから、利用客がカードを持ちたがらないから、という理由でもあるのでしょうか。
アパレル系のアウトレット店舗では、支払い時にメールアドレスを聞かれることが結構あります。
専用(と思われる)タブレットに入力させるケース、紙(専用の用紙ではなく、その辺にあっただけのどうでもいいという感じの紙)に書かせるケース、口頭で言わせるケースの3パターンがありました。
数年前に登録させられて、その後キャンペーン情報のメールは来ていたものの、割引クーポンが付いているわけでもないので読み飛ばし続けでした。今回も、「登録されていますよ」と言われはするものの割引はなく、何がメリットかわからない状態です。
ホテルのチェックアウトが部屋の電話から自動応答システムでできると料金明細書に書かれていたので、試して見ました。
説明には、呼び出し音の後にトーンの音2回の後にダイヤル音が鳴ったら完了とあったのですが、3回鳴ったような気もするし、ダイヤル音があったのかわからないし、本当に何もアナウンスが流れないので、無事にできたか不安です。おそらく(自分も含めて)英語が不得意でない宿泊客でもできるようにという意図なのでしょうが。
チェックアウトできたか確信が持てないので、フロントで確認することとしました。
フロントに行くと、何人か並んでいます。ああ時間がもったいないなと思いながらも列の最後尾についたところでスタッフの方が寄ってきました。チェックアウトかと聞かれたので、部屋の電話で手続きしたつもりだが確信が持てないと伝えたところ、その場でタブレットを操作して完了していることを確認してもらえました。
この3つのことからまとめた考察、というほどのことではないのですが、少し考えてみました。
電話番号やメールアドレスの登録の部分は、海外からくる人にも対応するもののコストはかけない、という観点で、カード発行やモバイルアプリをさせることはせず、原始的ともいえるやり方で会員登録および確認をする。
一方、リゾートホテルとしてのホスピタリティとして利用客の満足度向上のための投資は行なっている。
日本よりIT活用度が高いと言われるアメリカですが、すべてが最先端ではなく、システムに投資すべきところは投資して、抑えるところは抑える。このメリハリがきいていることこそが真 強みなのではないか。そんな思いを持った旅行でした。
IBM 中山貴之のWeb Page (平日は毎日更新中)