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働き方改革のポイントについて思うこと

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「働き方改革」
最近毎日のように聞くキーワードですね。人口減による長期的な人手不足に備えて、あるいはブラック企業の撲滅について、またはワークライフバランスを重視しての仕事への向き合い方。様々な切り口で語られています。
ITという観点では、モバイルを駆使して会社に来なくてもいい仕事環境の整備、という観点の記事をよく目にします。そんな中、ITmediaのこの記事に目が止まりました。

乗り気でない人に、働き方改革をどう伝えるか 〜ITmediaエンタープライズ

こちらは日本マイクロソフト社テクノロジーセンター長の講演を基にした記事です。
私が勤務する日本IBMと同業ですので、どういうツールをお客様への提案ラインナップとして用意しているか、という話かと思ったのですが、違いました。

なるほどと思ったのは、いわゆる「ホウレンソウ」の中でも、相談は未来のことについてのアクションであり、そこに時間を割くために報告と連絡については効率化すべき、という部分です。

私は営業ですが、数字をまとめたり、それを会議で報告したりという部分では、やはりそれなりにワークロードを取られています。そこを効率化することの重要性、そしてその難しさは実感としてあります。
その改善案については、社内でどんどん声を上げるべきというのが私の考えであり、実際にそれが許される、いやむしろ推奨されるというのが、IBMのいいところかなと思っています。
もちろん主要ツールはグローバルで共通化されているので、中々個人の意見の反映は難しいのですが、声を上げることは妨げられていません。また、部門単位であれば、どんどん意見を述べるべきと考えています。

また、日本マイクロソフトでは社員に高いITリテラシーを求めていないというのも共感を覚えました。私もお客様との会話の中で、IBMの仕組みやツールについて話をすることがあるのですが、よく、それはIBMさんだからできることであり、ウチでは無理ですよと言われるのです。いや、皆が皆ITリテラシーが高いわけではないですよ、と言うのですが。

日本マイクロソフトのシステムはITリテラシーが高くない人が7割いるという前提で作っているとのことです。一瞬比率を逆と捉えてしまいました。
でも、これくらいでなくてはいけないんですね。システムを使うことに負担を感じたらそのシステムを使いたがらないし、使っても生産性は決して上がらない。日本マイクロソフトでもそうなのですから、皆さん、ちょっと安心というか勇気づけられるのではないでしょうか。

働き方改革のためにツールで手助けするのは確かに大事です。でも、ツールを作る側、使う側の意識を変える、ちょっと前向きに、ちょっと尖った方に向いてみる。社員全員がそういう意識になる、経営層がそれをサポートする、社員がマインドを変え、新しい提案をすることを良いこととして推奨する、これが求められているのではないでしょうか。

IBM 中山貴之のWeb Page (平日は毎日更新中)

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