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Java は 50 年、生き残れるのだろうか?

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COBOL は 1959 年CODASYL によって開発された言語だ。来年が 50 周年記念となる。CODASYLなんて、いまや知っている人はすくないだろうなあ。チャールズ・バックマンですねえ。チャールズ・バックマンの話は横道にそれるので、置いておいて・・・。

さてCOBOL は、団塊の世代と共に消えゆこうとしている(団塊の世代のみなさん、失礼をお許し下さい)。いまさら、COBOL を習ったところで、先進的だ、最先端だ、とは思われない。それどころか、変な人といわれてしまうだろう。

それは、COBOL が劣化したのでも、なんでもなく、活躍する場がなくなってしまったからだ。ネットワーク上のアプリケーションを COBOL で書く根性はないだろう。13年前に誕生した Java が COBOL の地位を奪い取った。松岡さんは、サーバアプリケーションは COBOL で書かれていた、と書かれているが、CやC++ も忘れてはならない。

COBOL と Java は概念的に違いがあるし、プロジェクト管理運用にも違いが出てくる。SOA もCOBOL で書くより、Java で書いた方がすんなりする。C#や .net はよく知らないのだが、似たようなものとしても、開発者の人数と言語としての成熟度をみるとき、Java 6 は、すばらしいレベルになっていると思う。

メインフレームや旧式のクライアントサーバ環境から、クラウド・コンピューティング、ネットワーク・コンピューティングに移行することは、いままでは、大きな意志とプロジェクトが必要だったし、IT 部門の上司が認めなかっただろう。私がみるところ、そろそろ、波が盛り上がってきて、自然に移行をし始めるのではないか、と思っている。

Java は 50 年保つのだろうか。私は、インターネットではない、別の IT 基盤が出てくるまで、Ruby や Python  などと共存しながら、Java は中心に居続けると思っている。

言語は、IT 基盤のパラダイムシフトが起きたときに入れ替わるのだ。

インターネットではない、別の IT 基盤は、いまのところ兆候すらない。IT 技術自体が成熟化してくる中で、IT 基盤を入れ替えるようなパラダイムシフトは、起こりにくくなっている、と思う。

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