2008年はITの終焉。これからは、ITでは儲からない。普通にやっていたならね・・・・
Google もレイオフが始まるようで、別段、この金融危機の中、当然の事だと思われる。企業の体内を常に活性化し、スリム化し、いかなる厳しい経済状態でも、企業として成立し続けるためには、いまこの時期に手を打たなければならない。逆に言うなら、企業として、いま(というより理想的には常に)組織の再構成をしていないところは、今後大丈夫なのかね、と思ってしまう。
業界には、90年周期というものがあるらしい。ある業界が成立すると、最初の30年は登り調子、右肩上がりである。次の30年は、フラット。大きく成長もしないし、大きな波風も立たない。最後の30年は、下降するのみ。何をどうしても儲からない。日本においては、製糸産業が鉄鋼業が、石炭産業がそうだった。
ITは、立ち上がりを東京オリンピックあたりに置くと1964年が開始だから、最初の30年は、1994年に終わった。たしかに、この時期までに、いまのIT基盤はほとんど出ている。PC、UNIX、メインフレーム、ネットワーク、ストレージ・・・。すると下降を始めるのは、2024年ころだろうか。
1994年はインターネットが始まりだしたころだ。もう最近は言われなくなったが、インターネットはドッグイヤーだ。ドッグイヤー(Dog Year)と言い出したひとりは、弊社会長のスコット・マクニリかもしれない。3ヶ月をもって一年とする。つまり、30年はインターネットでは、7.5年だ。
そうすると、フラット状態が続くのは、2001年半ばまでだった。インタネットバブルの崩壊と同じだ。最後の下降する30年は、ITでは、7.5年。つまり、今年2008年の年末がこのIT業界の終わり。終焉なのだ。
まあ、仮説に空論を足しただけの話だが、なぜか、ぴったりと適合してしまうのが面白い。というより、真実味がある。私には、日本を市場とするIT企業が多すぎると感じている。ベンダーもそうだが、SI企業も多すぎる。今年来年で大きな淘汰があるように思える。
じゃあ、どうするんだろうね。ねぇ~。