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ITの技術や方向性考え方について別の選択肢を追求します

ウィーンもようやく晴れました。世界は確実に動いています。

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SWIFTが開催している、このSIBOSには、ほんとうに世界中の人々が集まり、話し合い、ネットワークを広げている感じがします。金融機関、金融機関をサポートするIT企業のキーパーソンが一同に会している、そんな会議です。

BRICs(ブラジル、ロシア、インド、チャイナ)や中近東(ドバイ)の躍進がこの会場に来るとよく分かります。さらには、アフリカ各国や、ヨーロッパでも大国ではない地域、ルクセンブルグ、東欧、北欧などの国々、さらには、崩壊していると思われるアメリカからも、ヨーロッパの大国も皆、一同に集まって、会話をしている。真の国際社会がここにはあるのだな、と思います。

むろん、言葉は英語です。フランス人もドイツ人も、ロシア人も中国人も、皆、英語を話します。日本から展示を出している、三菱東京UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行の皆さんも当然のように英語を話されています。ここに来ている人たちが、特異なのだ、とはしたくありません。今後、日本の金融市場を海外に、もっと自由に、オープンに開放する時、英語が必須になります。

この国際金融市場ですが、いかに世界に散在する資本をその国に持ち込むか、という、重要な役割を果たしています。たとえば、中国の人やインドの人たちにとって、日本が魅力的な投資先であるかどうかが重要です。なんと近年は、モスクワが国際金融市場として、脚光を浴び、なんと透過性をやり過ぎた、という意見がでるほど、ロシアも変化しています。

個人的な考えでは、日本の地方も、国際金融市場として、東京以外の市場として、環境・基盤を作り上げてはどうか、とも思います。たとえば、仙台か福島なんか、魅力的かもしれません。あとは、政府と日銀さんがどれだけサポートしてくれるか、です。インフラには、巨額の資金が必要なので、本当は難しいのですが、可能性としては考えてもいいのかもしれません。

昔、航空業界の動きに伴って、空港の国際ハブ化が重要な基盤整備として脚光を浴びました。成田空港は残念ながらハブ空港としての地位は得られませんでしたが、ウィーンの空港は、ハブ空港としての役割を十分に果たしており、その成果には、計り知れない恩恵があると思われます。成田空港は、成田以外の場所にとんでもなく遠く、JRなど、単線になっていて、どうなっているんだぁ、と思います。

このハブ空港の発想のように、国際金融市場とはインフラの良し悪しで決まるところがあります。政府の動きを待つのではなく、日本の(東京の)各金融機関が自発的に国際化、オープンな市場を作り出そうという意思が大切だと思います。さらにいえば、今、すぐに、インフラの最新化を図る必要があると思います。

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