それでも、ほんの少しでも『ノブレス・オブリージュ』を考えてよ、福田さん・・・
『ノブレス・オブリージュ』。なんで、この言葉が頭に浮かんだのかは、分かりません。ちょっとずれてるかもしれません。でも、福田氏は、 『ノブレス・オブリージュ』じゃない。福田総理辞任、これって、 麻生氏に席を譲るための辞任じゃん。それって、『党利』ってやつじゃないの・・・。やっぱり、福田首相の辞任のニュースは、普段以上にオルタナティブ・ブ ログに取り上げられましたね。わけ、わかんないもん。
『ノブレス・オブリージュ』。『高貴なる責務』。英語なら『Noble Obligation』なんでしょうけど、英語でも、フランス語の『Noblesse Oblige』を使っているみたい。英米人、ちょっと気取ってますね。貴族や地位の高い人、特権を持った人は、特別、社会的に重い責任を果たすこと。
Wikipedia では、
貴族制度や階級社会が残るイギリスでは、上流階層にはノブレス・オブリージュ(ノーブル・オブリゲーション)の考えが浸透している。第一次世界大戦で貴族 の子弟に戦死者が多かったのはこのためであり(皆志願して従軍した)、フォークランド戦争にも王族(アンドルー王子など)が従軍している。
となっている。
「そんなのは、嘘さ。」
「それは実は偽善なのさ。王族の従軍っていっても、実は護衛がついているに違いない。」
ご本人たちに会ってもいないのに、私はそんなことは言えない。イギリス人ってご立派かというと、まあねえ・・・(つうか、日本人とおんなじ)。むかし、ウォータールーの駅の連絡通路で、兄 ちゃんが薬(やく)打って、ラリッてたのを間近で見た。片づけろよ、こんなやつ。パブでは、べろべろに酔っぱらってるやつがいるし・・・。飯はまずいし(関係ないか!)。
ただ、責任のあるものは社会的な奉仕を行う、という事については、私の友人ジョン・ページじいさんの例がある。ジョン・ページは一時期、チーズで有名な チェダー地方に住んでいた。その地方の Mayor (町長とか市長) が友人だったので、ジョンは 2 年間、まったくの無給で、Mayor の秘書的な仕事をしていた。自分の仕事(IBMのセールス)もしながら、である。
仕事の時間以外で、自分で自由になる時間を使って活動したと行っていた。日本なら手間賃ぐらい出るんだろう。そんな話をしたら、「Mayor も無給だからね。」と言っていた。日本の町長って、平均いくら給料をもらっているんだろう。
城山三郎の『男子の本懐』は、小説なのだから、ドラマチックになっている部分を引き算しても、浜口雄幸はりっぱだと思う。結果として間違った方向に行ったのかもしれないけれど、信念で金解禁を行い、右翼の凶弾に倒れた。なんか、同じ国の同じ総理大臣とは、思えないな。
福田(元)総理と私、誕生日が同じ 7 月 16日なんだよなあ。恥ずかしいなあ。
福田(元)総理は、『高貴なる責務』をほんのちょっとでも果たしたのだろうか。そんなこといったら、某農林水産大臣のO氏はどうなんだ、とか、公務員の中の、高級官僚と呼ば れている人たちの心組みは、どうなのか、などと追求していくと、悲しくなる。日本にはもう『高貴なる責務』って、『高貴なる責務』を行う人って、どこにも、いなくなってしまったのかね。