1964 年には、存在していなかったものたち
きのうは、昭和 30 年代にあって、今はなくなってしまったものについて、半分ノスタルジックに書いてみました。きょうは逆に、昭和 30 年代にはなかったものを1964 年(昭和39年)という年をはさんで、その当時存在していなかったものを列記してみます。
なぜ、1964 年なのか。この年には、
- ビートルズの初来日
- 日本人の海外観光渡航の自由化
- 太平洋横断海底ケーブルの設置
- トンキン湾事件の発生(ベトナム戦争への突入)
- 東海道新幹線開通(東京 - 新大阪間)
- 東京オリンピック
などがあり、この後、日本が高度経済成長をしていった。
さて、この時代に存在していなかった物とは。薄黄色の行は、1964年以前の物。色無しは、1964 年以降のものです。
現在、生活に欠かせないものやAV機器、通信・ITでいま普通に使われている物が、いつ初めて世の中にでてきたか、の表だ。
スーパーマーケットが全国的に増えたのは昭和 40 年代以降だから、結局、身の回りにあった物は、テレビと電話、ぐらいか。あと、表にはないが、一槽式の洗濯機ぐらいか。レコードプレーヤーや冷蔵庫はお金持ちの家にはあった。つまり、私のうちにはなかった。
携帯やパソコン、コンビニ、ファミレス、ビデオもDVDプレーヤーもなく、宅急便もない。マクドもないんですよ。
娯楽は、まあ、テレビかラジオ。テレビも白黒だったし。
子供の遊びは、ゲーム版と呼ばれる厚紙でできた、ゲーム類。たとえば、人生ゲームなんかね。エポック社の野球版というのもあった。ファミコンが出たのは、1981 年でした。
20世紀の前半は、上の表にある物、すべてがなかったわけで、20 世紀初頭の人たちはいったいどんな生活をしていたのか、想像が付きにくいほどだ。
音楽を聴いたり、ビデオを見たりは、iPod などで、手軽にできるようになった。昔は大きなレコードプレーヤーが必要だったのに、いまや切手サイズの iPod Shuffle でたくさんの曲が聞ける。携帯で世界中の人と話ができる。実際、わたしはたまに携帯で米国の担当者と話をする。
『幸せ』
なんだと思うよ、いまは。物質文明は、止まることを知らずに、どんどん変化し続ける。そしてたとえば、もはや VHS のビデオデッキを使わなくなったように、Windows 1.0 なんて誰も使わないように、新しい物に変わっていくのでしょうね。