始まりがあるから、必ず終わりもある
昨日、スーパーマーケットの紀ノ国屋から手紙が来ていて、私の最寄り駅、青葉台の駅前にある紀ノ国屋青葉台店が 9 月 30 日をもって営業を終了するとの事だった。紀ノ国屋のメンバーズカードを持っているので、お知らせと言うことだったらしい。
青葉台に引っ越してきたときにはすでに紀ノ国屋はあったので、もう、20 年以上も営業していたようだ。青葉台という街は、郊外型住宅地で、比較的土地が高く、アッパーミドルクラスの街だ。ちょっとしたコンサートホールがあり、Sony プラザや GINZA ITO-YA、東急デパートなどがあり、以前は、紀ノ国屋、成城石井、それに地元のつねかわという高級スーパーマーケットが 3 つあった。
紀ノ国屋はメンバーカードを持っているぐらいだから、良く行ってたのだが、東急デパート(いまは青葉台東急スクエア)の地下が充実し始め、「FOOD PATIO レ・シ・ピ青葉台」となり、お総菜などの「中食」が豊富になってから、足が遠のいた。
大体、青葉台地区で、人が増えているのは、駅前ではなく、駅からバスで行く「xx 台」とか「xxが丘」といった集合団地群であり、そこには、安価で買えるスーパーマーケットがある。私の家の前にもコープかながわがあるので、普段の食材はそちらで間に合う。
どう考えても、対象のお客様は減る傾向にあるのだ。何もしなければ、収益が減る事は目に見えている。紀ノ国屋は、青葉台だけでなく、青山や等々力、鎌倉にもお店があり、会社として生き残るために、青葉台のお店の営業を終了するのだろう。苦渋の選択とはいえ、決断した経営層は、よくやったのだな、と思う。この決断が正しかったのかどうかは、今後の経営にかかってくるのだろう。
世の中、永遠に続くものなど無く、永遠にあって欲しいという気持ちとは裏腹に終わりが来る。終わることに感傷的になっている時もあってもいいだろうけれど、やはり、次はどうしよう、次のチャレンジはなんなのか、を、追求していった方がいいと思う。時間は逆送しない。止まってはくれない。
一般客としては、紀ノ国屋で売っていた、「実山椒の佃煮」が好きだったのだが、これからはどうしよう。あと、成城石井は、残っていて欲しいなあ。私、メキシコ料理っぽいやつをつくるのだけれど、食材が、私の家の近辺だと成城石井にしかないのよ。