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ジンギスカンは仙台に限る!

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お盆休みでかみさんの田舎、宮城県多賀城市に帰った。多賀城は現在、仙台のベッドタウンのような位置づけで、JR仙石線を利用すると、20分ぐらいで、仙台市内青葉通りに来ることができる。

仙台は落ち着いた街で、大学も多く、教育・福祉の盛んな土地である。大人の街の雰囲気がある。東北の食材が集まるせいか、食べ物はとても美味しい。だから、夕方、仙台にくりだして、街を歩きながら、どの店に入ろうかと物色する。でも実は、もう何回も何回も来ているので、だいたいその日の気分で、どこの店に入るかは決めている。

今回は、ちょっとバテ気味だったので、喝!を入れなきゃ、と、いつも行っているジンギスカン屋に入る。仙台は、牛タンで有名だが、牛タンを積極的に食べようとは思わない。まあ、半分は観光目的的な気配もあり、メニューにバラエティがないのだ。一応、私は「利休」派ではありますが・・・(笑)。

私がよく通っている、ジンギスカン屋は「サッポロ生肉やジンギスカン」という店で、国分町にある。国分町の通りは、いわゆる飲み屋街で、酔っ払いがうろついているが、美味しいお店も多い。「サッポロ生肉やジンギスカン」は国分町に二店舗あり、私が行くのは稲荷小路店のほう。

ジンギスカンはたいへんに好きで、ジンギスカンと聞くと、触手が動いてしまうが、たいがい、羊の肉の臭みが強すぎたりして、注意深く選択しないと、がっかりすることがある。私の好きな羊の肉は、アイスランド産の生ラム肉で、直輸入されているものだ。この生ラム肉を出す店が少ないのだ。

この生ラム肉をアイスランドから輸入するようになったのは、札幌にある「さっぽろジンギスカン」。ここのご主人は、脱サラでジンギスカン屋を始め、このアイスランド産生ラム肉で、有名になった。店はプレハブの二階の飯場みないな感じだが、食通の人が集まる店なのだ。冬に行ったときには、中には、ふわふわの毛皮のコートを着て来ている女性もいて、換気が悪いので、焼肉のにおいがモロに蒸着してそうだった。

この札幌の「さっぽろジンギスカン」には、この店に来る為だけに、札幌に出かけたこともあるぐらい気に入っていた。この店で修行したひとが、東京新橋で開店したのが、「金の羊」だ。ここは、30分・一時間並ぶのは当たり前。どうも私は、並んでまで何かを食べるとか、行列のできる店に入るのが、とても嫌いなので、この新橋の店には一度しか行っていない。

で。仙台でこの「サッポロ生肉やジンギスカン」を見つけたときは、うれしかった。とにかく、とても美味しい生ラム肉を出してくれるのだ。

ラム肉は、牛や豚のように胸焼けすることもなく、胃にたまらない。さらには、ラム肉の脂肪を使って焼く野菜がとても旨い。どんどん食べれるので、普段の野菜不足など、すぐに解消してしまう。ラム肉の脂は、人間の体内では、固形となり、吸収されにくい、ということらしい。東京ジンギス倶楽部というWebサイトに詳しい。

日本やアメリカなどを覗くと、羊の肉は人類の大切なたんぱく質源だ。「美」という字は、「羊」に「大」きいという字が重なっている。中国人も羊大好きなんだよね。

「ジンギスカン」という名前は、日本でつけたもので、「ジンギスカン」という料理はモンゴルにはない。むかし、トルコ風呂を異なる意味合いで使って、トルコ政府からクレームがついた事があったのだし、この名前は変えたほうがいいかもしれないな。あと同様なのが、「バイキング」。これは、出所が分かっていて、帝国ホテルの村上元料理長が名づけたと記憶する。本来は、スモーガスボードというんですね。

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