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【非日常の重要性】 ブログすら書かなかった事、の効果

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長野県信州中野の法運寺、という、浄土宗の寺に、我が家代々の墓がある。おそらく江戸時代の終わり頃に建てた墓で、苔むした、でもしっかりとした墓石だ が、さすがに墓碑が摩耗してきたので、私の父親が、思い切って墓を建て直した。

墓を建て直す場合、いったん、墓にある魂を抜いて本堂に移し、その間に新しい墓石などを入れて形を作り、最後にその魂を墓に戻す。この魂を墓に戻すための 法要をするため、7月6日(日)に、親族が集まった。私の親の代に分家があり、分家の従兄弟とは 5 年ぶりの再開である。

私の親は、私のじいさんの後妻の子供で、先妻の子供が分家した。なので、従兄弟といっても、10歳も年上で、最近まで、ある中規模の会社の社長をしていた。ようやく 次の代に社長を譲って、引退したそうだ。

毎朝午前 2 時起き、午前 3 時には出社し、夜は社員全員が帰宅し、夜警さんに鍵を渡して帰る日常を 3 年間続けていたそうだ。正直と誠実を、絵に描いたような人なのだ。ほんとにお疲れ様といいたい。我が家系は大酒飲みの血筋で、みんなウワバミだが、私の従 兄弟はこの 3 年間、お付き合い以外ではアルコールを一滴も飲まなかった、と、美味しそうにビールを飲んでいた。

田舎の法事や祝い事は、ハレの場なので、とにかく、ごちそうとお酒が続く。最近は保冷技術の進歩で、信州中野のような山奥でも、新鮮な魚が手に入る。天ぷ らも刺身も、もうたくさんだ。

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7月4日に長野市に入り、宴会をしたりして、7月7日に我が家に帰り着くまで、ほとんど PC を立ち上げる暇がなかった。ブログを書くのもあきらめた。4 日間もブログを書かなかったのは久しぶりだ。

この法事の前、7月2日には、IBM ビジネス・コンサルティング株式会社で、7月3日と4日は、SWIFT Business Forum で、多くのことを学ばせてもらい、頭脳の知的共鳴現象が表れ、知的刺激を受けたまま、法要や親族との宴会など、非日常的なイベントをこなしていた。

夜中には、「Business Process Management: Practical Guidelines to Successful Implementations」という本を読みあさった。どうやらこの BPM という考え方は、思っていた以上に、経営に直結した方法論で、いままで読んできた多くの経営に関する多くの本の 内容が、頭脳の中で、結合し始めている。
 
非日常的な環境に身を置くと、いままで混沌としていた考えが偶然に整理されることがある。面白いことに、意図的に非日常的環境を作ろうとしても、なかなか 作ることが難しい。さらには、頭の中に、課題のようなものが渦巻いている必要がある。なんの問題意識もなく、アルキメデスが「ヘウレーカ!」と叫ぶことは ありえない。
 
何時来るか分からない、
「ヘウレーカ!」は、課題と問題意識がいろいろな普通にはない刺激を得て、飛び出してくるものなんだろうね。
 
ということは、このオルタナティブ・ブログは、私にとって、日常的なルーチンのひとつになってしまったのかも、しれないな。

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