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Firefox 3 正式リリース - Mozilla なしでは、クラウド・コンピューティングはない

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Mozilla ファンのみなさん、Mozilla Japan のみなさん、Firefox 3 正式リリース、おめでとうございます。Mosaic、Netscape Navigator、Mozilla、Firefox と、ブラウザはずーっとこの系統を使ってきたので、いちユーザとして、たいへん親しみがあり、我が事のようにうれしく思っています。


Netscape Navigator のコードネームが Mozilla だったこととか、Mozilla は元々、マーク・アンドリーセンのMosaic  Communications のマスコットだったことなどから、営々とこの名前が引き継がれてきたと聞いています。いい事だと思うなぁ。そういえば、Netscape のマウンテンビューのオフィスには、そこら中に Mozilla の絵が貼ってあったなあ。なんで知ってるか、それは私が Sun | Netscape Alliance の社員だったからでした・・・。

さて。Firefox の特徴は・・・。それは、Mozilla のホームページをご覧下さい。私が説明するより正確でしょ。

でもまあ、OSについていうと、Windows、MacOS、Linux で稼働する。Solaris でもリリースのタイミングがずれるけど、稼働します。だから、私の場合、会社のSun Ray のブラウザ、家にある個人用 Letsnote の Windows XP(ペケピー)、会社のノートブックPC の MacOS、全部Firefox です。あ。メールクライアントは、全部、Thunderbird ね。

さっそく会社のMacBook に Firefox 3 をインストールしてみました。弊社のwifi が遅いからか、ダウンロードにちょっと時間がかかりました。17MB だったので、なんか遅いなあ、という感じ。でも、インストールは思いっきり簡単。dmg ファイルを一回クリックするだけ。

iTunes で ZZ Top の最高傑作アルバム「Afterburner」でガンガン、ロックをかけながら、Firefox 2 から Firefox 3 へ移行。再起動の必要なし!当ったり前だね。お。実は仕事中だったりして。仕事中にロック聞いてて良いのか??いけないです!!

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Google の CEO エリック・シュミットが言い出した「クラウド・コンピューティング」。もともと、エリック・シュミットはサン・マイクロシステムズの CTO だったのです。サンではスコット・マクニリも、今の CTO グレッグ・パパドプラスも、CEO のジョナサン・シュワルツも、インターネットの絵を描くときに、みんな、雲の絵を描きます。たぶん、エリックあたりがサンにいたころに描き始めたんだろう と想像します。

ちなみに、ジョナサン・シュワルツがサンに入社した時の直属のマネージャがエリック・シュミットなのでした。 

「クラウド・コンピューティング」は、だから、単純に言えば、すべてのコンピューティングはインターネットで行われるということ。エリック・シュミット が、「Don’t bet against the Internet.」とThe Economist に寄稿したように、インターネットのみが、現在利用すべきコンピュータの形態なのです。雲の中は、もちろんサーバで、このサーバが Web アプリケーション(Webサービスでも結構)を稼働させるのだけれど、アクセスする側は、サーバがなんであれ、どこでどんな環境で稼働しているか、なんて 知らなくても良い訳です。だから、雲。

今後開発されるアプリケーションは、すべてインターネット上で稼働させるものになります。メインフレームも、クライアント・サーバも、スタンドアローンのPCでは、もうしなくなるでしょう。コンピュータにアクセスするのは、ネットワークに接続した端末のようなものがあればよくなります。PC、携帯、キオスク、そのうちにコンビニのATM端末からでさえ・・・。

たとえば、オフィスツールだってそうです。現在のところMicrosoft Office が大きなシェアを持っています。しかし、たとえば、Google の Gmail をお使いなら、左上に「ドキュメント」というのがありますが、あれが、Google のオフィスツールです。データはすべて地球上のどこかのサーバにあります。Gmail のメールも地球のどこかにあるのです。つまり、雲の中。

さて、この「クラウド・コンピューティング」は、コンピュータの利用形態であり、技術ではありません。Webアプリケーションを稼働させるのであれば、グ リッドでも、SaaSでも、データセンターサービスでも、仮想化でも、なんでもあり、です。個人的には「クラウド・コンピューティングの要素技術」と呼ん でいます。このことは、今後このブログにも書いていこうと思います。

さて、Firefox の存在は、OSに依存しない、完全なインターネットのクライアントである、という意味合いで、OS に付属してくる、MacOSのSafari とも Windows の IE とも、まったく存在意義が違います。

上に貼り付けた、ITmediaの記事で、Mozilla Japan 代表理事の瀧田左登子氏が、「新たな時代の扉をFirefox 3で開きたい」と語られているが、まったくその通りだと思います。

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