【ご紹介】 サンの新しいサーバ T5140 と T5240 ← すごいよ!
サンの最新技術を盛り込んだチップ、UltraSPARC T2 Plus が搭載されている、新しいサーバをご紹介します。「SPARC Enterprise T5140 と T5240 」です。写真を見て頂くと、これが最新のサンのサーバデザインになっています。
SPARC Enterprise T5240
UltraSPARC T2 Plus
チップは、私のブログをずっと見て頂いているとわかるように、チップ技術の新しい本流である、マルチコア技術の頂点のチップです。UltraSPARC
T2 Plusは、コア(演算回路)が一つのダイ上に8個、それぞれのコアで、8本のスレッドが同時に立ち上がります。そして、UltraSPARC
T2 Plusの特徴はこれが 2 ソケットになっていること。
Xeon の最高チップだと、コアがダイ上に 4 個あり、ソケットが 4 つなので、4 x 4 = 16 スレッドが立ち上がります。インテルのホームページでは、現在は最高 32 way となっています。これと同じ技術的な方向性に、今回の UltraSPARC T2 Plus があります。
さてこの UltraSPARC T2 Plus を搭載した「SPARC Enterprise T5140 と T5240 」の特徴をリストアップしてみましょう。
- UltraSPARC T2 Plus 1.2 GHz
- ソケット数 最大 2
- コア数 最大 16
- スレッド数 最大 128
- メモリ最大 64GB
- HDD 最大 SAS x 4 584GB
- 冗長電源構成 2 台
- ユニット数 1U
- 価格 2,070,000 円から
- UltraSPARC T2 Plus 1.2 GHz / 1.4 GHz
- ソケット数 最大 2
- コア数 最大 16
- スレッド数 最大 128
- メモリ最大 128 GB
- HDD 最大 SAS x 16 2,336GB
- 冗長電源構成 2 台
- ユニット数 2U
- 価格 2,484,000 円から
本価格は、販売パートナーなどの再販事業者による自主的な販売価格設定を拘束するものではありません。
さて、このサーバの特徴は、何と言ってもスレッド数が10年前の SMP マシンを凌駕し、最大 128 way であること。つまり、並列処理が基本になる、ということです。さらに、メモリが最大 128 GB、サーバ内ストレージが最大2.3 TB ですから、もう、以前のメインフレームもはるかに凌駕しています。つまり、旧来の SMP マシンやメインフレームからの置き換えする場合、容量的な問題は全くない、と言うことです。しかも、価格が困ってしまうぐらい安い・・・。
置き換えは大きなマシンだけでなく、クラスター化した小さなサーバを統合するのにも最適だといえます。仮想化では、Sun Logical Domains (LDoms)を利用すると、1 サーバあたり 128 の仮想サーバを立てることができます。この仮想化、ハードウェアレベルの均一な仮想ノードを設定することができます。ラックにするとなんと最大 5,120 の独立ドメインになります(そんなにいるのか、という気もしますが・・・)。
SPARC サーバですので、Solaris が稼働します。Solaris は並列処理に最も適した OS ですので、この環境にぴったり、しかも、オープンソースだし、無料だし。サポート価格も、おそらくどの Linux よりも安いです。さらにサンが提供する、オンラインデータベースのMySQL、アプリケーションサーバの GlassFish なんかを使って、Web系のアプリケーションを構築すると、パフォーマンスも、費用もたいへんに抑えられます。さらに、Solaris はどの Linux に比べてもパッケージソフトが多い OS です。と、販売している側からは、こんなに安くあがって、機能が豊富で、パフォーマンスに優れたサーバはないな、と思ってしまいます。なんでこれを買わな いかなぁ、と不思議に思います。どんどん、ご購入、お願いしますね。
最後に、エコ。最近はグリーン IT とか言ってますが。このUltraSPARC チップ技術を CoolThread T2 Plus と呼びますが、クールなんです。他のチップに比較すると、熱を発生せず、電力量を消費しないのですね。処理能力に比べて、設置スペースがとても小さいの も、魅力的です。
価格が安いので、固定資産になる金額を抑え、エコなので運用経費も安くつく、と、財務諸表にもやさしいサーバです。