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ITの技術や方向性考え方について別の選択肢を追求します

人生は、無資格・無免許

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私は、何々資格とか何々免許というものを、ほとんど持っていない。車の免許証は、昔、滋賀県のド田舎(愛情はこもってますよ)に住んでいたので、生活するために取った。その後、海外出張が多かったので、いまだ免許は持っていて、国際免許証も業務上持っている。

今は車に乗らないのでペーパードライバーだ。運転するのは、海外(米国あたり)に行った時だけ(キザだね)。以前、そのド田舎(守山市)に住んでいた頃 は、車を運転するのが好きだったので、5年で15万Km ほど走ったが、横浜に越してきて、年間5000Km以下になり、これは車を持っていても無駄だな、と思い、売っ払った。

資格は、書道・英検・情報処理技術者など、私にとって、あまり意味のないものは取ったと記憶するが、何級とかは忘れた。持ってたからって、なんになるとい うものでもないと感じる。ある時(IBMのアジア太平洋地区のプロダクトマネージャのころだ)情報処理技術者の最上位の試験を受けようと、本部長に話した ら、「俺みたいなレベルが試験作ってるんだ。やめとけ、やめとけ。」と言われた。その方だって、超一流だけれど、技術的な話は私に良く聞いてくれていたので、 そんなもんかなと、試験を受けるのをやめた。

TOEIC は、15年ぐらい前に受けた。当時は、マークセンス式とかいって、5択問題を鉛筆でカードに回答した。サーッと早く終わりそうだったが、最後の問題を書き 入れる場所がない。ひとつどっかで飛ばしてしまったらしい。ズーッとさかのぼって、終わりから1/3程度のところで間違っているのを発見し、そこから、消 しゴムで消して、書き直した。それでも、800点は取れてしまった。

あきれて、それ以降TOEIC は止めた。英語がネイティブな人に聞いても、TOEIC を知っている人はひとりもいなかった。730点以上ないと長期出張させない、とかルールを持ってる企業もあるので、必要があるのなら、取ればいいけど、本 当に英語で業務を行うには、まったく必要ない。英語を業務で使っているプロの私が言うのだから、間違いない。

大学のころは、私は水泳部のキャプテンだった。思いっきり弱小部だったので、公式の試合など出ることもできず、ならばと水難救助員の資格をみんなに取らせた。希望者には、部の練習でもトレーニングをさせ、ほとんど、全員が取れた。ただし、私は取らなかった。

大学在学中は、バイトはプールの監視員だった。大学内のプール、三鷹市市民プール、東京YMCAの室内プールなどで監視員をした。ちなみに、東京YMCA の室内プールは、日本初の室内プールで、由緒正しいプールだ。いわば、当時はプールの監視員のプロだったのだ。当然、水難救助の方法も、そのプールごとに 先輩から教わったので、まあ、折り紙付きだ。

では、なぜ水難救助員の資格を取らなかったか、というと、水難救助員は、もし目の前でおぼれている人がいたら、必ず救助しなければならない義務があった。 冬の寒い日に、こ汚いおっさんが溺れていても、だ。素敵な女性とかなら、すぐに飛び込んで、救い出し、人工呼吸でも、心臓マッサージでも、できる限りの手 は尽くしましょう。男性なら、その辺に長い棒がないか、探して、水には入らないだろうなあ。資格がなければ、義務は発生しないからね。

資格や免許の試験を作る人たちは、一流かもしれないけど、本当のオーソリティ・超一流なのかというと、疑問だ。資格・免許を取るのも、調理師免許みたいに 取らないと仕事ができないものは、別だけれど、普通一般にある資格ならは、取らなくとも生きてゆける。資格で見せるより、実力で成果を残すことに注力した ほうが良いと思う。

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