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へぇっ、オープンソースって、面白いや!GlassFish

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みなさんは、サン・マイクロシステムズという会社、どんな会社だとイメージしているのでしょう。新聞なんかで紹介されるときは「大型サーバーを提供している」会社、とか書かれている。まあ、たしかに売れているので、文句はありませんが、この数年、サンという会社は、かなり変化してきたし、これからも、もっと変化しそうだ。

サンは「オープンソースのソフトウェア会社です」といったら、「うそっ」って言われそうですね。サンってハードウェアの会社だよ、と言うかもしれない。でも、実際のところ、サンが販売しているソフトウェアは種類も豊富だし、順調な成長を続けている。そのソフトウェアは、実は、全部オープンソース化している。新バージョンが出ていないので、まだ、オープンソースをオープンしていない製品はあるけれど、サンは例外なく、すべてのソフトウェア製品をオープン化している。

たとえば、オープンソース企業というと「Red Hat」を思い浮かべるでしょうけど、Red Hat の製品は、OS(Red Hat Linux)、Jboss (アプリケーションサーバ)、アプリケーションスタックと呼んでいるApache とかMySQLのディストリビューション、クラスター機能、認証局、ディレクトリー、ファイルシステムだけれど、サンも、Red Hat がカバーする製品はすべて出しているし、それ以上の製品をどんどん、オープン化している。

Glassfish_2 どんなものがサンでオープンソース化しているか、というのは、こちらのブログサイトをご覧下さい。アクエリアムというサイトで、たしか最初、メインは GlassFish というサンの100% Java 準拠(当たり前か!)のオープンソース・アプリケーション・サーバのサイトだった気がするが、今や、

 
  • GlassFish
  • OpenDS (ディレクトリー)
  • OpenPortal
  • OpenSSO (Single Sign On)
  • OpenESB
  • OpenJDK
  • NetBeans
  • OpenSolaris
  • JavaDB
  • Open JFX (JavaFX)

などがある。

オープンソースの良いところは、

  1. コミュニティにより、多くの人たちがソースに興味を持って貰える
  2. 貢献者により、コーディングの共有、テスト、サンプルの提供、ドキュメントのレビュー
  3. ユーザが製品の理解を深める

など、利点が多い。さらに、こういった社外貢献者がいるので、製品化をした場合、製品の価格を低く抑えることができる。GlassFish V2 を製品化したものが、「Sun Java System Application Server V9.1」だ。性能は、他の商用アプリケーションサーバと比較しても、最高レベルのパフォーマンスをたたき出し、機能は他の製品と同じ(当たり前!)。

しかし、価格は約半額だ!(4ソケットまで、ライセンス価格は、2,252,000円。年間のサポート費用が、一年間で397,800円です。)

提供する側として面白いのは、やはりコミュニティの存在だと思う。ユーザ会だと、ユーザの力が強いところは、ユーザの要求団体になり、企業側が強いとユーザの囲い込みになってしまうけれど、オープンソースのコミュニティは、ひとりひとりが参加しようとする意志があるところ、さらには、2ウェイ・コミュニケーションがあるところだ。これからも、ますます楽しめそうです。

GlassFish の日本のチーム、最近がんばっているので、また、その成果など出てきましたら、ご紹介しますね。

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