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社長のみが持つ、資質のようなもの

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先月(9月)、ある会社の社長と比較的長い時間お話をする機会があった。仕事だけでなく、食事もごいっしょさせてもらい、楽しい時間を過ごさせていただいた。その中で、話をしている最中に、ふっと、他の友人達にも共通した「なんか」がある事に気が付いた。

なぜか、私の友人やIT業界での知り合いに、社長をしている人が多い。別に選り好みをしているわけでもないし、社長でない友人も多いが、私の年齢のせいだろうか。すべての社長さんに共通しているわけではないと思うが、私の知りうる社長さんに共通しているのは、

最終責任者としての自覚を持っている

事である。当たり前だろう、と言う人がいるかも知れない。しかし、単に責任を取るという気持ちと最終責任とでは、気構えが違うと思う。

英語のフレーズに、

The Buck Stops Here

という言葉がある。合衆国33代大統領のトルーマンが座右の銘にした言葉だ。「最後は大統領である自分が止める」という意味合いで、「Pass the buck (責任転換)」の反対の意味合いだ。もう少し細かいことをいうと、アメリカ合衆国などでは、鹿狩は大自然と向き合う、一大イベントだ。鹿狩りで、臆病から目の前を鹿を通り過ごさせて、自分では撃ち殺さない(Pass the buck)のに対し、「私がここで雄鹿に止めを刺す(Buck Stops Here)」のである。

「The line must be drawn here Buck Must Stop Here」も同じ意味合いで、この言葉は「スタートレック : The Next Generation (TNG) 」の映画で「ファースト・コンタクト」というフィルム(古るぅ)があるが、この中で、パトリック・スチュアート演じるジャン=リュック・ピカード艦長が、21世紀の地球人、リリーに向かって、こう叫ぶ。

The line must be drawn Here !

ここの前後は、DVDでどうぞ。ヒント。エンタープライズ号の艦長室の中です。

訂正と追記:思い込みというのは凄まじいもので、私は今までこのStarTrek : First Contact のDVDで、ピカード艦長は「Buck must stop here」と叫んでいるものとばかり思っていた。昨晩気になってそのDVDをかけ直してみたら「The line must be drwan Here!」と叫んでいた。お詫びして訂正します。まあ、意味は同じで「ここで食い止める」「私が最終責任を取る」だし、パトリック・スチュアートは「The line Must be drawn Here!」とMustとHereにアクセントを置いていたので勘違いしてしまった。いい訳です、はい。

 

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まぁ、とにかく、私の知っている社長さんたちは、その会社の中で、最終責任を持っているのだ、という自覚というか、覚悟を持っていて、それが会話の中や行動に見え隠れする。それは、そういった自覚を持てる人が社長になるのか、社長になると、そういった自覚を持たざるを得ないのかはわからない。当然普段から、最終責任とぶつぶつ言っているわけではなく、そんなことはおくびにも出さない社長は多いけれど。

社長になる人の資質は人さまざまで、しかし、自負心の強い人が多いのではないかと思う。場合によっては自惚れと言って良いかも知れない。私の知っているある社長さんは、昔から「私は社長になる」と明言し、他人の目には自惚れに見えたかもしれないが、実際有名な会社の社長さんになってしまった。同じように、口には出さなかったが、上昇志向の強い友人も有名会社の代表取締役である。

オルタナティブ・ブロガーも社長だらけだ(社長だからって、トップブロガー30の上位にはなれないのが、このブログサイトの良いところだ)。実際このブロガーの中にはこのブログ以前からお付き合いをさせてもらっている方も多い。きょこコーリングのきょこさんもそうだ。

女性社長の友人も多く、女性社長の特長としては、最終責任者の自覚と自負心のほかに、なんというか、ジャンプ力というか、身の軽さというか、を感じる。男性の社長の方がよく言えば慎重、悪く言うと鈍重な感じだ。

「そういう、お前はなんなんだ」

と聞かれても、サンの平社員なのでね。社長の場合、経営とピープルマネージメントをしなければならないが、私の場合、そういったものにはあまり興味がわかない。サンの特長として、テクニカル・リーダーが必ずしもピープル・マネージメントをする必要がないので、現状で充分だと思う。他の会社ではそうでもないので、たとえば転職をする時など、注意が必要だろうな。
でも、私って、IT業界の無責任男で通っているからな、ふふふ。 

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