FinTechの推進と推進に向けた中短期工程表 〜今後3年以内のオープンAPI導⼊銀⾏80⾏に
政府は2017年6月9日、「未来投資会議(第10回)」を開催し、⼀⼈⼀⼈のニーズに合わせて少⼦⾼齢化などの社会課題を解決するSociety 5.0の実現に向けて、「未来投資戦略2017」について、公表をしています。
今回は、Fintechの推進についてとりあげたいと思います。
Fintechの推進にあたって目指すべき社会として、利⽤者の安⼼・安全が確保される中において、FinTech企業や⾦融機関等が連携・協働(オープン・イノベーション)しつつ、利⽤者のために次々と競争的にサービスを提供し、これに向け、FinTech企業・⾦融機関等のチャレンジや協働、キャッシュレス化を推進していいくイメージを示しています。
変⾰後の⽣活・現場では、
サービス利⽤者(個⼈)は、
アプリを使って毎⽉の家計簿は⾃動作成。友⼈への送⾦もスマホでできた。サービス申込み時の本⼈確認もオンライン。アメリカ留学中の息⼦への仕送りはブロックチェーンにより⼤幅に安価に。買い物で現⾦は使わない。
サービス利⽤者(企業)は、
⼿形が無くなり、商流情報付き送⾦電⽂で煩わしい売掛⾦や税務書類の作業から解放された。商流
情報のビッグデータ分析に基づく融資により、これまでは予測・対応できなかった資⾦ショートも回避できた。商品の到着、⼊⾦はブ
ロックチェーンで秒刻みに把握。
FinTech企業は、
⾦融機関とのAPI連携で送⾦サービスを提供するFinTech企業が遂に上場。英国進出時は現地の当局がマッチングまでしてくれた。
といったイメージを描いています。
今後の取り組みとして、
1.イノベーションに向けたチャレンジの加速
2.オープン・イノベーションの推進
3.企業の成⻑⼒強化のためのFinTechの活⽤促進
4.キャッシュレス化の推進
の4つを柱とし、
イノベーションに向けたチャレンジの加速では、FinTechに係る実証実験を実施し、FinTechに係る実証実験を促進するため、「FinTech実証実験ハブ(仮称)」の設置や、「ブロックチェーン連携プラットフォーム(仮称)」(において、電⼦記録債権取引や本⼈確認、決済・物流情報の管理等に係る実証実験を推進していくとしています。
オープン・イノベーションの推進では、今後3年以内のオープンAPI導⼊銀⾏80⾏を⽬途として、銀⾏によるオープンAPIの取組をフォローアップしていくとしています。
出所:未来投資会議(第10回) 2017.6.9
イノベーションに向けたチャレンジの加速やオープン・イノベーションの推進などのイノベーションのための環境整備などのFinTechの推進等に向けた中短期工程表は以下のとおりです。
出所:未来投資会議(第10回) 2017.6.9
企業の成長力強化のためのFinTechアクションプランの中短期工程表は以下のとおりです。
出所:未来投資会議(第10回) 2017.6.9
キャッシュレス化の推進、消費データの共有・利活用等に向けた中期工程表は以下のとおりです。
出所:未来投資会議(第10回) 2017.6.9