コラボレーティブ/コンテンツアプリケーション市場の拡大と、マイクロサービス機能提供とコグニティブシステム連携
調査会社のIDC Japanは2016年9月8日、「国内コラボレーティブ/コンテンツアプリケーション市場予測」を発表しました。
IDCによると、2015年の国内コラボレーティブ/コンテンツアプリケーション市場規模は、前年比成長率5.4%、3,860億9,400万円となっています。成長の背景には、2015年は、コラボレーティブアプリケーション市場でのクラウド移行、特にファイル同期/共有ソフトウェア市場のクラウド成長が著しかったことをあげています。
出所:IDC Japan 国内コラボレーティブ/コンテンツアプリケーション市場予測 2016.9.8
コンテンツアプリケーション市場では、デジタルマーケティングの進展によるコンテンツ管理市場の成長、コンテンツ分析の需要拡大によるコグニティブシステム/コンテンツアナリティクス/ディスカバリーソフトウェア市場の成長率が拡大しているとしています。また、2016年の国内コラボレーティブ/コンテンツアプリケーション市場は、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)の進行によって市場拡大継続が期待され、前年比成長率3.4%になると予測しています。
2016年以降の同市場は、東京オリンピック/パラリンピックに向けたデジタルトランスフォーメーションの進行、企業の働き方改革によるSaaS型コラボレーション/Web会議サービスなどの成長により、2015年~2020年の年間平均成長率は2.9%で推移し、2020年には4,458億2,700万円の規模になると予測しています。同市場は、クラウドによる機能提供の拡大、コグニティブシステム(認知システム)の業種ソリューションへの浸透などをの成長要因としています。
IDC Japanでは、コラボレーティブ/コンテンツアプリケーション市場は、ユーザー企業へのデジタルトランスフォーメーションの浸透によって重要性を高めており、ITサプライヤーは、コラボレーティブ/コンテンツアプリケーションの連携強化、クラウドを活用したマイクロサービス機能提供、およびコグニティブシステムを連携させた付加価値の拡大を目指すべきであることが重要であるとしています。