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IoT/M2Mへのクラウド活用勉強会に参加して

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2014年7月1日、テラスカイ社主催のプレスサロン「IoT/M2Mへのクラウド活用の勉強会とテラスカイの取り組み」に参加してきました。

前半は、取締役 製品営業部部長 松岡 弘之氏より、M2Mの市場動向、トレンド、活用事例、後半ではテラスカイの取り組みについて紹介しています。

配布資料です。

テラスカイ社はセールスフォースの導入を専業にしており、9割がセールスフォースの事業を占めているとのことです。これまで、セールスフォースでは1200案件、700件以上の対応しています。

テラスカイ社の主な事業はシステム・データ連携の領域でSkyOnDemand、DCSpiderを主な事業としています。

まず最初にM2Mの市場動向についての説明です。M2Mの世界市場規模予測では2020年には3兆8100億円規模に達すると予測しています。

クラウド、プラットフォーム、M2Mデバイスの3つの仕組みをトータルで提供できる取り組みが求められています。M2Mのトレンドは、垂直型が水平型のモデルに展開しており、新たなM2Mサービスの領域としてシフトしつつあります。

M2Mのモデルは、コンシューマ向け、B2C、B2B2Cなどがあり、2001年にココセコム、2002年にトヨタ自動車のG-Bookなどの取り組みを紹介しています。

B2Bのモデルでは、電気自動車の利用をサポートするモデルで、配送管理や運行管理、サプライチェーンなどの利用において、車のセンサーから取得した情報をビッグデータとして活用するモデルが紹介されています。コストダウンやエコシステムによる他社との差別化がキーポイントとなっています。

M2Mの優良事例では、コマツの「KOMTRAX」の予防保全のモデルやロールス・ロイスの事例では世界の4000機を24時間監視する事例を紹介しています。

テラスカイでは、交換部品の出荷実績、消耗品の出荷実績把握ができるM2Mのモデル展開を進めています。センサをとりつけることで効率的な保守や緊急対応できるような仕組みをテラスカイ社のSkyOndemandとセールスフォースで環境を構築することができます。


M2Mを実現するための構成図

後半は、製品開発部部長 竹澤 聡志氏よりM2Mを活用した予防保全のデモを紹介しています。農業分野での温度センサーのデータを、セールスフォースで蓄積・参照、SkyOnDemandで収集、分析できるデモを紹介しています。

テラスカイでは、SFAでのカスタマーログとマシンログを組み合わせることで、ユーザ側のコストダウンや生産性向上やなど未来を予測するモデルの展開を目指しています。メーカの場合、保守要因の稼働平準化などが期待されます。

ユーザ事例もいくつか紹介しています。

BEMSシステムの事例で、電力消費データをSKyOnDemandが定期収集し、セールスフォースにアップ。本部および店舗の管理者はセールスフォースのダッシュボートで管理できるようにしています。

装置ベンダー向けの保全システムのデータをSkyOndemandで収集しています。

工事出荷前の検査データを出荷検査システムから収集しています。膨大な画像データはAWSのRDS、EC2、Glacierに格納、処理しています。

今回のお話をお伺いしてみて、これからの市場成長が期待されているM2MやIoTの普及には、デバイス側ではなく、プラットフォームやソフトウェア側でしっかりと仕組みを作っておくこくことの重要性を改めて感じることができました。

 

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