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NGN普及は決済サービス市場に大きなビジネスチャンスを生み出す?

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NGNが3月31日商用サービスを開始しました。とはいっても現時点で東京23区の一部エリアの提供のみなので、その恩恵を受けているユーザはほとんどいないでしょう。

一方でNGNが普及することにより、様々なビジネスチャンスがあると言われています。決済サービス市場もその一つと言えるでしょう。

サイボウズ・メディアアンドテクノロジー株式会社は、6月16日、「ネット決済サービス実態調査 2008年度版」の販売を発表しました。2007年度のネット決済のサービス市場は、1,880億円規模と推定され、2012年度には3,000億円に達すると見込まれる有望な市場です。


NGNの進展が決済事業市場に大きなビジネスチャンスを生む出す?

決済サービス市場が右上がりに推移していく中で、NGNに注目をしています。NGNのもつセキュリティ機能や安全性の向上、QOSで広帯域が確保され、大容量で高品質のコンテンツ流通の活性化などが期待され、決済事業者にとって過去にない規模のビジネスチャンスが到来することになるとしています。

一方で、NGNの普及が本格化していくと、上位業者に集中して決済事業者間の格差が一気に広がり、事業者が軒並み淘汰されてしまう危険性が高い点も指摘しています。

決済サービスを分類すると、「クレジットカード」、「電子マネー」、「ネットバンキング」の3つをあげています。これらの利用は、フィッシングサイト等で利用に慎重だったユーザが回線認証やその他の認証を組み合わせたセキュリティの高いアクセス手段を使い、安全で快適な決済サービスを利用することができるでしょう。

NGNはサービスの利用シーンが見えにくい中で、おそらく、ユーザが一番メリットを感じやすく訴求力があるのは、決済サービスであると考えられますが、その真価が問われるのはこれからです。


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