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6月5日発売の新HTC J butterflyブロガーイベントに行ってハイレゾ音源の恐ろしさを垣間聴いた

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私は音楽が好きで学生時代はバンドやってたんですが、音質は分からない残念な人です。

ある日、学校のカフェ(あ、女子大生だったころのお話)でカセットボーイ(アイワのウォークマンもどき)を聴いてるそばを通りかかった憧れの先輩(後の某大手レーベルのディレクター)が「何聴いてるの?」とひょいってヘッドフォンをとって聴き始めたのでどきどきしてたら「うー、音歪んでて気持ちわりー」と言われた哀しい過去があります。

なので、アイティメディア プレゼンツの今回のブロガー向けHTC製品イベントのテーマが、6月5日発売の「HTC J butterfly HTV31」のオーディオ機能だと聞いて、尻込みしたんです。

でも、なーんと、こんな私でも分かるほど、ハイレゾ音源をHTV31で聴くと違う、というのが分かりましたよ。

例によって会場でキレイに写真が撮れなかったので、プレス向け写真によるHTV31くんのご紹介。私がお借りしたのと同じ、赤(色の名前はイタリア語の赤、Rosso)です。実物はもっと深い感じの色でした。
rosso.jpgオーディオがテーマってことで、さっそくお借りしたHTV31くんに、いつも使ってる安~いイヤホンをさして、あらかじめ入ってたリトナーの曲(ハイレゾ)を再生してびっくり。

くっきりしてて、しかも奥行きがっ。

音源がハイレゾだからかなと思ったんですが、同じ曲を後で自分のNexus 5に落として聴いたら、ベースの低音とか、ハイハットの空気感とかが全然出なかったのでした。

それにしてもハイレゾ音源ってほんとにきれいなんですね。Nexus 5で聴いても、それなりにきれいです。試しにYouTubeに上がってる同じ曲と交互に聴いてみたら、ローマ人とひらたい顔族くらい違う。

でも、それをちゃんと聴ける製品かどうかは、ソニーの聴感評価にパスしてロゴをもらえるかどうかで決まります(【UPDATE】評価をするのはソニーではないと編集部に教えてもらったので修正します。ごめんなさい)。HTV31くんは認定を受けました。
logo.jpgHTC NIPPONの玉野社長によると、HTV31くんは評価を受けたところ、「本当にスマートフォン?!」と確認されたんだそうです(社長、嬉しそうでした)。

HTC Oneシリーズ(すみません、海外記事担当なんでついグローバルモデルの名前を)の特徴の1つはこれまで、フロントの上下にあるスピーカーで作るステレオサウンドだったので(もちろん最新モデルでも健在)、ヘッドフォンの印象は薄いのですが、今回ヘッドフォン用の別アンプの開発にも注力したそうです。
phone.jpg

ところで、本当にハイレゾ音源を楽しみたければヘッドフォンもハイレゾ対応のを使わないといけないらしく、会場にはお高いヘッドフォンも2種類用意されてたので同じ曲をそれぞれでも聴いてみました。

それぞれいい音ですが、雰囲気が全然違う。ヘッドフォンで音が変わるなんて、マニアの耳じゃないと分からないと思ってたのに。ハイレゾ音源、深いです。

いやー、もしかしたら私は絶望的な音質音痴ってわけじゃなくて、ちゃんとした音を聴き続ければ、それなりに違いの分かるひとになれるかも~、ふんふん♪、とちょっと興奮しながら会場を後にし、いつものようにNexus 5にやっすいイヤフォンをさしてTuneIn RadioでSky.FMを聴き始めて愕然としました。
kaijo.jpg 音がひらたい。

こわいですね。こうして人は恐ろしいオーディオの世界に引きずり込まれていくんですね。(私は経済的な理由もあって踏みとどまるつもりですが。)

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