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ザックは本気で世界をオープンでつながったものにしたいらしい

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だからいつもそう言ってるじゃないか、と言われそう(誰に?)ですが。キャサリン・ロッシ著「フェイスブック 子どもじみた王国(オリジナルタイトルは「Boy Kings」)」を読んで、あらためて、本気なんだ、と思った次第です。この本は、Facebookの51番目の社員として文系なのに入社した著者による内幕モノです。

今日掲載した記事のソースであるプレスリリースにも、「Facebookのミッションは、世界をよりオープンに、つながれたものにすることです」といつものセリフが載っています。

つながれるのは便利だからいいと思うんですが、どうもこの、オープンとか、あと透明性とかいうのがよく分からない。Facebook側のサービスが透明でいてくれるのはいいです。プライバシーの扱いとか、ニュースフィードの表示順をどうやって決めてるのかとかをオープンに、透明にしてくれると嬉しい。

でも、世界がオープンで透明になるのはちょっと嫌だな。自分の本棚を見られたり、iTunesのライブラリを見られたりするのが嫌な人なので、Facebookのグラフ検索で「この本を読んだ人」リストに載ったりしたくない。ザック(Facebookのマーク・ザッカーバーグCEOのことです)のような人には、そういう閉じた人の気持ちは分からないんだろうな。あらためて自問すると、そういえばなんで嫌なのか自分でもうまく言語化できないし(でも嫌なんだもーん)。

ロッシの本の最後の方に、ザックのゴーストライターに任命された彼女に対してザックが「これからの世界がどうなっていくのか、僕の考えていることをブログに詳しく書いてほしい」と言うシーンがあります。

「世界はこれから、1つの生命体のようになるし、僕らは皆、その生命体の細胞のようなものになると思うんだ。そして細胞どうしと同じように、あらゆる情報を自動的に共有して、自他の境目なしに連携し合うんだ」というのがFacebookのビジョンだと。

よくわかんないけど、それ、ごめん、私は気持ち悪い。ロッシもこれには賛同できず、これが彼女がFacebookを辞めようと思うきっかっけの1つになるのですが、Facebookの中心的なエンジニアたちは同じビジョンを共有しているらしいです。

オトナの代表のようなシェリル・サンドバーグCOOも、このビジョンを共有しているのかどうかは知りたいところだなぁ。

そんなわけで、実は苦手なので読んでいなかった「リーン・イン」をこれから読むことにしました。何かヒントはないかな、と。ないだろうけど。

ロッシさんはあまり好きにはなれなかったけど、Facebookの成長譚として面白く読めました。ザックが大きくなってしまった会社に活を入れるために、たまに“戒厳令”を出すこととか。ああ、Pokeを作ったのはその一環だったんだな、だからザックは得意げだったんだ、と納得しました。

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