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Googleの新ムーンショット「バルーン式通信網」 そういえばストリートビューも最初はlooneyに見えたっけ

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Google Xのアストロ・テラーさんがSXSWで予告したのは、この「Project Loon」だったようです。確かにぱっと見looney(ばかげている)ですが、構想2年のこのプロジェクト、実用段階に入るのはそう遠くないかもです。

Googleの発表に続き、スティーブン・レヴィさんがWiredに写真満載のリポート記事を書いてます。

アイティメディアの記事にも書きましたが、これは地上20キロ前後の成層圏にアンテナ付きの気球をたくさん飛ばして、気球同士をつなげて通信網を作るというプロジェクト。飛行機が飛ぶのは地上10キロくらいなので、じゃまになる心配はないそうです。今でも年間7万機くらいの気象観測用の気球が打ち上げられていて、それでもほとんど事故が起こったことはないんだそうな。

Loonの気球は、一般的な気象観測気球よりずっと丈夫で、100日くらいは成層圏の風の道を漂っていられます。このプロジェクトにゴーサインが出たのは、気球の動きをコントロールするめどが立ったから。おおまかに言うと、高度を上げ下げすることで複数の風の層を選んで方向を変えたりすることで、必要な場所に気球を移動させることができるとか。

Balloon

風船部分は膨らむと直径15メートルくらいとかなり大きいですが、太陽電池とアンテナやGPSなどが入った箱は人が簡単に持てる大きさなので、万が一落ちてきても大きな事故にはならなそうです。落下地点はある程度制御でき、落ちるときはパラシュートが開いて落下速度を落とせることになってます。

レヴィさんによると、箱には「無害な科学的実験:連絡をくれたらお礼します(電話番号)」と書かれているそうです。

最初は手作りだった気球も、NASAや軍に気球を提供しているAerostar International制作しています。1機どのくらいの値段なのか分からないですが、未踏の地にアンテナ立てるよりは安いかも。

世界中の道をカメラをのっけた車で撮影して記録するストリートビュー構想も、初めてきいたときはなんじゃそりゃと思いましたが、今では砂漠や山頂まで網羅したGoogleのことですから、このプロジェクトも実用化できるんじゃないでしょうか。軍事基地の情報をついでに収集したりするのは、なしでお願いしたいですが。

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