GoogleとMicrosoftの“Handbags at 50 paces”
GoogleとMicrosoftのけんか(Googleが「Bingはまねっこ」と非難して、Microsoftが「違うもーん」と反論している件)、公式ブログが出るたびに追っていくのもどうかなと思い(今日もGoogleのマット・カッツ氏が長文の反論を掲載しました)、記事にするのはしばらく様子見にします。けんかって第三者にとっては面白いものですが、だんだんいやーんな気分になりますよね。
海外ブログメディアで関連記事を読んでいたら、いろんな「けんか」にまつわる表現があって面白かったです(書き留めておけばよかった)。「locking horns(日本でも角突き合わせるっていいますね)」とか「dust up(とっくみあいするとほこりが舞い上がるからですね)」とか「handbags at 50 paces between Google and Microsoft」とか。最後のは英国のメディアThe Registerに出ていたんですが、なんだか全然分からなかったのでぐぐってみたところ、英国のプロサッカーからきているようです(The Phrase Finderより)。
英国のサッカーは選手も観戦者も熱いことで有名ですが、選手同士がケンカになった時、手を出すと退場になってしまうので互いにねめつけ合ったり思いっきり顔を近づけて罵倒したりするわけです。こういうのを「handbags at ten paces」と言うんだそうです(なんでハンドバックなのかまでは追い切れませんでした)。普通は10 pacesくらい離れてるようですが、50 pacesだともうちょっと距離がある感じなんでしょうか。
サッカー選手でも国家間でも、けんかってどっちかが一方的に悪いってことはあまりないものです。でも、Microsoftの言い分である「Googleのデータを直接コピーしてるんじゃないもん。ユーザーがIEでググってクリックした結果が、ユーザーに許可をもらって集めてるデータに入っているだけだもん」というのはやっぱりまずいと思うんですよね。間接的とはいえ、Googleの検索結果データを使っていることになると思います。
TechCrunch(日本語版はこちら)にヴィヴェク・ワドワ氏が寄稿したコラムを読むと、それぞれなんだかなぁという気がしました。
2社とも立派な大企業なんですから、足を引っ張り合うんじゃなくて、独創的な新しい技術で競ってほしいところです。