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究極のWeb2.0バンドはNIN?

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 音楽業界ではDRMフリーやアルバム無料ダウンロードなど新しい試みが増えていますが、中でもナイン・インチ・ネイルズ(NIN)は「究極のWeb2.0バンド」だとThe Next Webは主張しています。

 NINと言えば3月にアルバムの無料配布を発表しましたが、先週には新作アルバム「Sulp」もアートワークとクレジットのPDFファイル付きで無料提供しています(フォーマットはロスレスMP3と24/96 WAVE)。このほかにも2007年にアルバム「The Inevitable Rise and Liberation of NiggyTardust」を無料で提供したり、5月4日にシングル「Echoplex」をiLikeで無料配信しています。

 さらにNINはFacebook、MySpaceに自分のページを持ち、YouTubeにビデオを、Flickrに画像をアップロードし、公式サイトに「Digg」への投稿ボタンを付けています。またファンの自作ミュージックビデオを募集したり、NINのリミックスを作ったり、共有できるコミュニティーサイトも設けています。

 こうした点を挙げて、The Next Webは「NINはソーシャルプラットフォームを使ってファンと交流し、プロモーションをするのにレーベルは要らないと証明している真のWeb2.0バンド」「Web2.0と戦うのではなく、プロモーションに活用している点で、ほかのバンドよりも有利」と述べています。

 ちなみに、こうした新しいアルバム提供方法で先陣を切ったのは「ファンが購入価格を決める」方式でアルバムをダウンロード販売したレディオヘッドですが、NINのレズナーはレディオヘッドを批判しています。

 以上、広瀬でした。

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