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2年目のほうが1年目より難しいと思っていた女子学生サッカーリーグCiEリーグ

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先日関東大学女子サッカー連盟が主催するCiEリーグの表彰式がオンラインで行われた。

関東大学女子サッカー連盟は女子大学生に大学対抗でのサッカーの場を提供している。
1部から3部まであるが、去年、普及を目的としたCiEリーグを東大の女子学生を中心にたちあげた。メディアにもとりあげられ、仲間からも様々なサポートをいただいた。

3部リーグで12試合153失点を喫した東大サッカー女子たちが仕掛けた「皆が輝ける場所づくり」

さて、今シーズンは2期目であった。
実は要注意の年だったのである。

世間は、何かと、新しいことを始めると注目したり、称賛してくれるが、実は新しいことを始めることよりも、続けることのほうが難しいということを、様々な場面で実感しているからだ。

1期目は、創設に対する莫大なエネルギーがメンバーに生まれるし、周囲のサポートも得やすい。
しかし2期目は、注目が薄れがち。1期目で感じたアドレナリンもでてこない。
つまり、このリーグが継続的に運営されるかどうかは2期目にかかっているのだ。

しかしながら、嬉しいことに、参加チーム数は4チームから7チームに増え、コロナ禍特有の問題にはぶつかったが、無事リーグが終了した。

去年大学混成で望んだチームが、今シーズンは各々の大学でチームを擁してくれたのは、
とても感銘し、これぞ、CiEリーグを立ち上げた意義があったと感じた。

また、コロナ禍、部員が集まらない、練習を制限されている、などの理由で3部からCiEリーグに移ってきたチームもあった。
学生スポーツは4年でメンバーが卒部する。
たまたまメンバーが集まらない年に門戸を閉じると、そのまま部がなくなってしまうこともある。そういう大学をいくつも知っている。CiEリーグがその受け皿になったと思えば素晴らしい。

理事の一人が、スポーツの試合を見る時に、同じ高さの立ち見台をそれぞれの観客に与えるのと、身長に応じて台の高さが違う立ち見台を与えるのと、どちらがフェアなのかという話をなさった。
CiEリーグはチームの実力値に応じて、ルールを柔軟に運用しており(例えば先方が8人しかメンバーがいなかったら8人制で行うなど)、それがフェアなのか、という観点からは悩むことも多かったが、自分たちの考え方が肯定されて嬉しかったに違いない。

来シーズンも簡単ではない。
CiEリーグにいようか3部に上がろうか悩むチームもあるだろう。
コロナ感染拡大防止に影響を受け、プレーをする環境もあまり好転していない。

それでも、創設の当初の思い、大学名を背負って一人でも多くの女子学生にサッカーを
楽しんでもらう、自分たちも楽しむ、ということを忘れずに、来年もCiEリーグを盛り上げていってくれると祈っている。

そんな思いで望んだ、CiEリーグの表彰式であった。

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