トイレの手洗いのプロセス改善:ポカヨケ、ポカミス撲滅の事例
ポカミスは治りづらい。「次こそ気を付ける」という意識改革にプラスアルファがほしい。
*************全体会議の話から***************
以前、ポカヨケの話をする際にスマホの誤発信の防ぎ方、について触れたのですが、今日は、トイレの手拭き紙をきれいに使う、という話です。
トイレで手を洗った後に、紙を取ると、紙置きの場所が蛇口と離れている問題もあり、紙置きの周りがびしょびしょになります。(男子トイレでどうなっているのか不明ですが)
女性トイレでは親切な方が拭いて下さったりして、きれいに保っていますが、そもそもなんとかならないかと、個々人が工夫をしてくださっています。
例えば、手を洗った後にそっと水を切ってから、紙をとるとか。
あるとき、私がふっと思いついたのが、「そうか、手を洗ってから紙をとるんではなくて、紙をとってから手を洗えばいいんだ!」
私にとっては、コロンブスの卵くらいに画期的な気づきだったので、自慢したのですが、他の人にとってはそれほどでもなかったようです(笑)
で、この画期的な発見で問題解決か、というとそういうことでもありません。
長年作られた習慣というのは恐ろしいもので、手を洗ってから、「あっ、そうだ!紙を先にとるんだった」となるのです。
頭ではわかっていても、体は新しい手順になかなかなじんでくれません。
そこで、紙が入ってる箱に白いシールを貼って、「先」と書きました。本当は赤いシールで目立たせたかったくらいなのですが、派遣スタッフや顧客など普段社内にいない方も使うトイレですから、私としては控え目に。
白いシールが目に入り、「あっ、そうだった、紙を先にとるんだった」と気がつく工夫をしたつもりなのです。
とまぁ、トイレの紙のことで長々と事例を出して申し訳ないのですが、仕事におけるプロセス改善もこのように進めてほしいのです。
ひとつひとつの対策は、特効薬でもなんでもなく(私が画期的と思ったことも、プロセスの順序を変えるという単純なことです)、地味な改善作業ですが、ポカミスをゼロにするための、工夫を限りなく続けてほしいものです。そういう文化にしたいです。
私たちのお客様に求められているのは、結果論としてミスをゼロにする、ということだけではありません。ミスがおこならないような仕組みつくりを行っているか、も同じように求められていると思うのです。
ポカミスはもったいない。是非、防ぎたいですね。
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この話をして、某女性スタッフから、「あぁ、あの白いシールの謎がやっと解けた!」とすっきりした顔をされた。