いい努力
低い枝になる実をもぐ、というのはいい努力なのだろう。DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビューの記事に触発されていい努力についてもう少し話してみた。
**********全体会議の話から*****************
アークコミュニケーションズの3つのクライテリアの「技」は何か覚えていますか?
「プロフェッショナルなサービス提供のための自己研鑽の継続とノウハウ・スキルの獲得と発揮」です。
今日は、「自己研鑽の継続」の話です。
さて、プロである限り、成果を出すことは非常に大事です。
そのために、皆さん、自己研鑽の継続、つまり努力をしています。
アークコミュニケーションズのスタッフは、皆さん勤勉なのが自慢で、今後もそうあってほしいと思っています。
そして、どうせ努力をするのなら、是非、「いい努力」をしてほしいと思います。
ではいい努力とはどういうものなのでしょうか?
今日は「時間」と「生産性」に焦点を当てて話しましょう。
仕事の成果の量ですが、以下で図ることが出来ます。
時間X生産性
会社としては仕事のアウトプットで評価するのですから、どちらも同じように評価します。
しかし、皆さんどちらの仕事の仕方をしたいですか?
(1)ですよね。会社も(1)を推奨します。残った時間を違うことに費やしてほしいです。
さて、生産性を高めるにはどうしたらよいのでしょうね?
今日は「聞く」ことの重要性を伝えるために三段階でお話しします。
1. ツールを磨くこと
膨大な量の足し算をするうえで、
1) 筆算をする(小2の息子がしています)
2) 電卓を使う
3) excelで足し算機能を使う
4) excelでsum関数を使う
皆さん、どの方法を使いますか?
実行する人が同じ(つまり能力が同じ)でも、手段によって全然生産性が違います。
ITツールは生産性を格段にアップするツールの一つです。
Hさんに時々講座を開いていただいたり、若手を中心にマクロやプログラミングを勉強してもらうのはそういうことです。
ぜひ、よいツールを得るために勉強してください
2. know whoを増やすこと
半年前の全体会議でこの話をしていますが繰り返します。自分自身がノウハウとして覚えられることには限りがあります。しかし、他人が覚えているノウハウも利用できるとものすごい数のノウハウになります。
そのためには、誰がそのノウハウを知っているか覚えること、これをノウフーと言うのですが、非常に大事です。
3. さて、これが一番難しいのですが、他人に聞いてみること。
ノウフーを知っていても、その人に聞かなければ意味がありません。
皆さん随分聞くことを躊躇しているように私からは見えます。
たった一言聞いただけで、皆さんの生産性がものすごくあがる可能性があります。
電卓の使い方しか自分は知らなくても、隣の人がexcelを使えることを知っていて、教えを乞うたら(場合によってはやってもらったら)ものすごく生産性があがりますね。
「聞いてほしい」「仲間に頼ってほしい」という願いを込めて話しました。
この話をするとよく言われるのが、「だって、そもそもそんなことが出来ると知らなかったから聞きもしなかった」です。
sum関数という存在を知らない人は、sum関数ってどう書くの?と聞けないわけです。
なかなかこの課題を解決するのは難しい。
結局は、自分の知識を増やして、sum関数または似たような存在があるはずだと気が付くしかないのかもしれません。
それでも、手間がかかるな、と思った時に、思い切って漠然とした質問、「もっとよい方法ないですか?」と聞いてみる努力をしてください。30分以上同じ作業をしているなら聞いてみる、とか時間をアラートにするのもよいでしょう。
私が全体会議で話した話は守秘義務性が高いもの以外はブログに残していますので、ノウフーに興味のある方は詳細を2016/7/26のエントリーを読んでください。
黙々と同じことをするよりも、生産性を高めることに役立つことを「聞く」という行為はプロアクティブですね。
長くなりましたが、今日のメッセージは
・よい努力をしてほしい
・生産性の高い努力はよい努力である
・生産性の高い努力をするためには、人に聞くこと、人に聞くために知識を身に着けることが大事
・聞くという行為はプロアクティブ。会社として推奨したい
皆さん、是非、よい努力をしてください。そしてよい努力を奨励しあう文化にしましょう。
ちなみに今月号のDHBR(DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー)には「『いい努力』はチームを伸ばす」という記事があります。
興味のある人はそちらも読んでみて下さい。
***************************
いい努力の話をするつもりで、最後はプロアクティブという行動指針の話に落ちついた。