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目の前の仕事に真摯に取り組むことからイノベーションが生まれる

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自分の今登っている尾根(道)が自分の行きたい頂上(幸せや成功)につながっているかどうかは誰しも不安になることがあると思う。
一生懸命頑張って登ったあげくに、隣の山に登っていたら目も当てられない。

最初にどの道を選ぶのかということは確かに大事である。

あるノーベル賞受賞者が、「どうしてもノーベル賞をとりたかった。ノーベル賞をとる近道は何かと一生懸命考えたところ、全く新規のジャンルから有意義な発見をする確率より、既存のジャンルの融合する分野で有意義な発見をする確率のほうが高いと思った。自分の場合はそれが、生化学だった。」という趣旨の発言をしていた。

こういう話を聞くと、戦略をたて、最初に選択する道を間違えないようにしなければならないと思う。
しかしながら、どの道を選択するのか決めきれず、あまり歩き出していない自分に気が付いたりもする。

仕事柄、履歴書をたくさん見ることが多いのだが、同じような迷いを若者に見つけることがままある。
彼らは決して不真面目なのではない。ただ、自分に向いている仕事を探し続けるがために、転職を繰り返し、ますます迷路に紛れ込んでいるように見える。

今週号の日経ビジネスの野中郁次郎一橋大学名誉教授の言葉は、そんな迷いを吹き飛ばしてくれる。

『企業が直面する多くの混乱や困難を乗り越えるには、イノべーティブな試みが必要になる。ただイノベーションは、「やろう」と思い立って起こせるものではない。日々の仕事という凡事の連続が蓄積していく中で、ある時、非連続が生まれ、凡事が非凡化する。それがイノベーションにほかならない。その変化は日々の凡事を積み重ねているから気づくことが出来る。』

目の前の仕事に取り組みつつ、それが、非連続になりうるチャンスを逃さないことが重要と自分に言い聞かせ、今日も駆けるのであった。

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