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なぜ上司はボールを持ちすぎる傾向にあるのか?

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仕事が出来る人はキャッチ&リリースが上手と前エントリーに書いたのだが、先日、同世代のポジションが管理職の方々と飲んでいたら、「自分はボールを持ちすぎる傾向にある」と思っている人が大多数だった。要因をまとめると下記の通りにだいたい落ち着く。

1. 昔と違って、そもそも自分には振り先がない。
 (会社もプレイングマネージャーとして自分がやることを要求している、というレベルのものもあれば、時代が違うので部下の拒否権がすごいというレベルのものもある)
2. 中間管理職としての付加価値を出そうとして(いい上司を演じようとして)、やりすぎて(?)しまう
3.成果を求めるスピードが速いので、自分でやったほうが早い・上手だからしかたなく
4.やれコーチングだ、パワハラに気をつけろ、と部下に対するていねいな応対を会社からも要求されている
5.簡単に出来るのでついやってしまう、自分が好きな仕事だから

根底にあるのは、部下時代にただひたすら上から来たものを下へ投げつける悪いお手本を見過ぎてしまったことだ。「あぁなりたくない」と反面教師化しているので、なかなか突き放しにくい。突き放されることに慣れていない受け手側でもある。

しかしながら、自分が処理しすぎて、昔尊敬できなかった上司より、組織のパフォーマンスが落ちるのだったら、目も当てられない話である。

「人に仕事をまかせる」というのは永遠のテーマだが、「放任」と「見守る」との境でもがき、せめて、5はやめようね、となってお開きになったのであった。

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