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仕事を楽しむということ

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「余暇を楽しむ」と言っても誤解を生むことは少ない。でも「仕事を楽しむ」と言うとそれが、どういう状況を指すのか、そう言われてどう感じるのかは、人によってかなりばらつきがある。

例えば、その昔、オリンピックで期待されていたにもかかわらず成績が不本意だった選手がいた。記者会見では「試合を楽しめたから満足です」のように答えていた。
何よりも選手自身が一番悔しかっただろうが、その悔しさを記者会見で出すのが嫌なほど負けず嫌いだったので、このように答えたのだと私は感じた。しかしながら「結果も出ずに楽しんだとは何事だ。」という風潮になった。「勝ちたかったのに負けました。実力不足です、とても悔しい。でも一生懸命やったし、ここまで来れたことを誇りに嬉しく思っています」のように答えたら、選手の悔しさもボジティブ感も伝わり、オーディエンスも選手に共感したのだと思う。

「楽しむ」という言葉は、リザルトではなく、プロセスに対して使う言葉だし、どことなく精神的な余裕が感じられる言葉である。
それが一生懸命努力していない、成果を求めていないというネガティブな意味にとられることがある。(漢字が一緒ゆえ、楽(らく)をイメージしやすいことも影響あるかと思う)

だから「楽しむ」を「前向きに取り組む」のように言い換えた方が、誤解を生むことは少ないだろう。

それでも私は「楽しい」「楽しむ」という言葉がとても好きで、この言葉を使いたい。
「失敗を楽しむ」では誤解を生みそうだけど、「チャレンジを楽しむ」と言えば私の仕事に対するワクワク感は正しく伝わらないかなぁ。

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