発言小町に見る伝わり方:読み手は自分の興味に反応するものだ
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読売新聞の発言小町をつい見てしまう。そしてトピックスに対して、こうも反応のバリエーションが広いのかと感心してしまう。
アクセス数を意識したトピックスもあると思うので、相談事が本当のことだとは思っていない。しかし、トピックを立てた本人(トピ主)の意図と違って議論が発展してしまうことはよくある。
本人が伝えたかったことと伝わり方が全然違うのだ。
だからトピ主が、「補足させて下さい」「私が言いたかったことはこれなんです」と追加でコメントをよくたてている。トピ主の表現力が足りなくて誤解を生むこともあるのだが、たいていはそれが理由ではない。
そう、読み手(受け手)というものは相手が言いたいことではなく、自分が受け取りたいことに反応するのが原因だ。だからたったひとつの単語、言い回しにひっかかって反応が返ってくることが多い。
でも、たいていの場合はそれでいいのだ。
もちろん、相手が言いたいことを聞きとる力がすごく高い人もいるし、そういう人はプライベートでも仕事でも人気者だ。
だが、洪水のようにあふれる情報の中から自分が興味のあるものに反応して、その反応に対して相手からも反応が返ってくることで、これだけたくさんいる人間の中から、恋人関係や友人関係が成り立っているのだ。コミュニケーションの大部分はそういうものだったりすると思っている。
ただ、ビジネスはお金が絡むので、はいそれでいいですね、とは言えないけど。
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