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多様性と一様性

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昨今の大企業には多様性(ダイバーシティ)が流行している。多様性という言葉で女性の登用だけが言及されるのはちょっと寂しいけど、望ましい方向に向かっていると思う。

性別はもちろん、年齢、人種、身体的特徴、性的指向、宗教、思想など様々なバックグラウンドの人を受け入れ、認め、個々の能力を発揮できる企業は変革がおき、成長し発展する。

誰だって自分の生き方を否定されたくない。それが、自分の努力で変えられないことなら、なおさらだ。アークコミュニケーションズも多様性を受け入れるカルチャーにしたいと思う。

当社は小さい組織ながら、今までも、性別、年齢、人種、性的指向、宗教等が異なる人を採用している。が、多様性を受け入れるためには、それなりの道のりを通ることが必要なことも感じている。

小さい組織は一人で複数のファンクションを担当していることが多いので、全社員とコミュニケーションをとる必要性が高い。
バックグラウンドの異なる人同士のコミュニケーションコストは当然高くなり、そのコストを超えるメリットを感じないと、なかなか多様性へは向かいにくい。

今まで一番コミュニケーションコストが高かったのは、英語しか話せない人と仕事をした時だ。正直その時はきつかった。当社も全員が全員英語を話せるわけではない。
直接仕事をする人は、英語が話せるのだけど、それ以外のスタッフとはコミュニケーションをとるのが難しくなる。

全体朝礼を彼のためだけに英語と日本語の両方にするのは当時は気がひけたので、日本語でやった。お昼に一緒に行くのも、英語が話せる人にどうしても限られがちだ。
せっかくなので、ちょっとプロジェクトに参加してもらえればなぁという時も日本人なら気軽に声をかけられるけど、彼だと難しい。

言語の壁というかなりハードルの高い例をあげたが、一様性というのは、変化の必要性が薄く、スピードや効率を求める時は、この上なく、便利なものだ。
「あうん」の呼吸ですね。

多様性と一様性のどちらを重要視するのかは会社のフェーズにおいて考える必要がありそうだ。「俺と同じ時計をしていたから」という採用理由は正しいのか?を読んで、同じ時計をしているからケミストリーが同じだと採用するのも、3人が面接をして、3人一致したら落とすのも会社のフェーズを反映させているのだろうなと思ったのであった。

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