オルタナティブ・ブログ > マリコ駆ける! >

翻訳・WEB・キャリアを極める?楽しく正しく新しい会社経営&オリンピックへの道?

ガイドラインの適切なページ数

»

WEBサイトの構築終了後に、運用ガイドラインを作ることをお勧めしている。当社が作成を代行する場合は、サイトの大きさ・顧客担当者のスキルレベルにもよるが、10~30ページくらいのものを作ることが多い。
担当者がWEBについて熟知していたら、ルールだけを2~3ページにまとめるので十分だと思うが、現実は更新の仕方まで触れることが多いので、ページ数が増える。
それでも、ガイドラインを読んでもらおうとするなら、このくらいのページ数が限度ではなかろうか。

さて、ある大手外資系クライアントのWEBサイトを構築した時のこと。本社が全世界共通のガイドラインを作っており、それに沿ってWEBサイトを構築しなければならない。そのガイドラインのページ数は優に200ページを越えていた。

読んでもらうことを目的としているのなら、too muchだ。そのガイドラインは英語であった。当社のように語学が堪能な者が多いのなら別だが、普通の日本のWEB制作会社だったら、英語でガイドラインが書かれているということだけで腰がひけるだろう。

そして、200ページもの内容を理解して、その通り実行するのはかなりの労力だ。実際、ガイドラインの中で既に自己矛盾する記述がいくつもあり、私たちを混乱させた。同業他社が既に手掛けたWEBサイトはほとんどガイドラインに準じていない。
何より本社のWEBサイトを見たら、案の定、ガイドライン通り作っていない箇所もあった(笑)

私たちはというと、分厚いガイドラインをバカ正直に読んでしまったので、ガイドライン通りに作らないのも悔しいと意地になり(?)、出来るだけルールに沿って、WEBサイトを構築した。

システム構築の仕様書のように、後であ~言った、こ~言ったという論争にならないため、証拠つくりも含めて、分厚い資料を作るのはわかる。

が、やっぱり資料は読んでもらうために作るもの。ガイドラインはエッセンスを絞って少ないページでまとめたほうが意義があると思う。

しかし、200ページのガイドラインを作るのって本当に大変だったろうなぁ。。。

Comment(0)