共通一次の思い出
センター試験が終わった。懐かしいなぁ・・・と簡単に思い出せるほど私にとって近い昔ではない^^;が、記憶の糸をたどると・・・・
そもそも、この試験のことを何と呼ぶかで世代がわかる。私は今でもつい「共通一次」と言ってしまう。(私よりちょっと前の世代はこういう制度そのものもなかった)
今のように前期・後期制度はなく、国公立大学の志望校はひとつだった。また私立大学がセンター試験を利用することもなかったので、私立大学のみ受験する人はそもそも受けなかった。
当時私は大分県佐伯市にある佐伯鶴城高校の生徒だったのだが、共通一次試験を受けるには大分市まで出かけなければいけなかった。つまり、宿泊しなければ試験を受けることもできなかったのだ。
高校3年生が将来のことを考え、試験に集中しているかというと・・・・そんなことは、ない!
17、8歳の学生が集まれば、それはまるで「修学旅行」のようになってしまう。
自己採点をするまでは、とても楽しい旅行だった。(ちなみに現在のように試験結果を受験生に開示するオプションはなかった)旅行から帰ってきて、「あ~、前の日あんなに騒いで寝なかったから試験の成績が悪かったのかなぁ・・・」と皆と深く落ち込みながら自己採点をしたのであった。「真理ちゃんがあんな話をしだしたから私眠れなくなっちゃったんだから・・・」とHさんに言われた時は本当に申し訳なく思った。
彼女は残念なことに、地元の国立大学は落ちて東京の私立大学に行ったのだが、「真理ちゃんのお陰で、楽しい東京生活が送れたわ!」と言ってくれたので、ほっ!
大学に入ったら、「共通一次」の模擬問題を受験するというバイトが飛び込んできた。当時で確か1万円くらいだったのでかなりよいバイトだ。クラスの友達は結構その割のよいバイトに飛びついたが、私はバイトとはいえ、もう一度あの試験問題を解くのは面倒だと思った怠惰な学生であった。
バイトが終わった友達に「どうだった?」と聞いたら「オレさぁ、複雑な気持ち。自己採点したら、現役のときより点数がいいんだよ。毎日勉強していたあの頃より、遊んでばかりいる今のほうが点数がよいって、どういうこと??」
受験生の皆さん(というかお父様、お母様)、まだまだセンター試験が終わったばかり。これからですね!