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100円ショップ:意地と執念のコスト削減

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10年前はアスクルもなかったので、文房具はすべて100円ショップで調達した。(100円ショップも今ほど、はやってはいなかったが)
あの頃は、インキュベーションセンターにいるベンチャー仲間と、文房具に限らず、ケチを競争・自慢していた。この机は中古で3,000円だったとか、この椅子はタダでもらったとか、この金庫は粗大ごみから拾ってきたとか。まだインターネットがそれほど普及されていなかったので、ネットで一番安いものを探せるわけでもなく、人脈と足で稼いで安いものを探し当てていた。

売上がまだほとんどない会社たちの、うちの会社は売上に直接つながらない経費をここまで削減しているよ」というプライドの競い合いだったのだと思う。
100円ショップで買ったスタンプ台のふたを開けたらそのままふたがはずれてしまったり、ホッチキスに針を入れてガチャリと押したら、2度と使えなくなったりとか、安物買いの銭失いの経験もたくさんした^^;

だが、今思っても、この競い合いは大変健全で大事なことだった。自分の人件費はゼロ、オポチュニティコストもゼロと考えてよい時代に、経費削減は財務上効果もあるし、何よりも、本人とスタッフのメンタルに与える影響は大きい。安易に妥協しない意地というか、執念というか。家庭の主婦が家計のことを思い、1円でも安いスーパーに足を運ぶのに似ている。

いつのフェーズか、人を何人も雇うようになり人件費はゼロでなくなり、オポチュニティコストも気にしなければいけなくなった。

ちょうどその頃、アスクルともご縁もあり、ユーザーとなった。大変便利になったし、買ったホッチキスも何度も使えるものだった(笑)

今のアークコミュニケーションズにおいて100円ショップで出切る限り備品を調達する意味があるかというと、そうは思わない。
でも、ドアストッパーを100円ショップで購入してくれたり、中古でお買い得なオフィス家具をネットで見つけてくれたり、うちのスタッフは頼もしい。

先日、久しぶりに100円ショップに行ってホッチキスを買って、使ってみた。うん、ちゃんと使えるじゃない!(この10年の商品品質向上は素晴らしい!)
でも流石にフラットホッチキスじゃなかったなぁ。。。。。(*^。^*)

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