やりたい仕事を見つけるには資格がいる
近頃の大学生は、就職活動において「私がしたい仕事はこれです」と言わなければいけないというプレッシャーが強い。誰が、こんな正しくないことを吹き込んだんだろう。
20年働いていてもまだ、「あぁ、この仕事はこんな局面のある、奥深い面白い仕事だったんだ」と発見があるのに、働いたこともない学生が、自分に向いている仕事、好きな仕事をわかってしまうはずもない。(そんなこと、働いた経験がある人ならみんな知っているはずなのに。)
やりたい仕事を見つけるには、仕事が面白いとわかるには、「資格」がいると思っている。
アークコミュニケーションズの実質新卒3人(なぜ「実質」かはそれぞれ理由は異なるが^^;)には、下記の3つをじっくり時間をかけてクリアして、「資格」を得てほしいと思っている。
その1:与えられた業務で経験を積みながら、知識やスキルを習得すること
その2:与えられた業務で基本オペレーションの質を極めること
その3:与えられた業務を最終責任者として遂行すること
その1、その2、その3の順に難易度も重要性も増していくと思っている。
学生時代勉強が得意だった新卒は、その1については、ほおっておいても比較的上手にこなす。だが、その2の重要性についてはなかなか気づきにくい。
なぜなら、学校のテストでは、「わからなくて解けなかった問題」と「ケアレスミスで間違ってしまった問題」があれば前者については練習をして対応するが、後者に対しては「次からは気をつけよう」と心に留める類のことしかしない。
勉強ではその1がその2より重要視されているのは明らかだ。
でも、組織で仕事を進める時は違う。組織の長は、経験の少ない新卒でも出来ると思った仕事をアサインして、プロジェクトを遂行しようとする。与えられた仕事は、商品の数を数える、スケジュールを調整するなど一見簡単そうな仕事かもしれない。
が、このような仕事に「ケアレスミス」が続発するとプロジェクトは混乱をきたしてしまう。そして、この「ケアレスミス」が重大なことだと気づかない新卒はさらなるミスを引き起こす。
とまぁ、今はえらそうに言っている私だが、若かりし頃はその2の重要性については全く気がついていなかった。仕事の出来る親切な先輩が「ほんのちょっと時間をかけただけで、ほら、こんなにきれいにコピーがとれるんだよ」とわざわざ実演して教えてくれたのに、感謝の気持ちはなかったなぁ。。。今の私なら、ありがたく拝聴します!
<今日のオリンピックへの道>
ランニング:10キロ