気がつく人、気がつかない人
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気がつく、つかない―天性のものもあるだろうし、努力で磨かれることもあるのだろう。
なんだか風邪をひいたらしい。昼食をとりにはいったお店で、注文をした直後に「飲み忘れないように」と机の上に、薬をおいた。
さて、食べ終わって、お店を出ようと思ったのだけど、もうちょっとお茶が飲みたいなぁと思い、係りの方に、「すみません、お茶をいただけますか?」と声をかけた。
すると、「あっ、薬を飲まれるのですね。お水のほうがよろしいのでは?」と親切に気を利かせてくださった。
流石に、接客マニュアルにそういうことが書かれているわけではあるまい。彼女は自然とそういう気配りが出来る人かもしれないし、接客を繰り返していくうちに、私のような顧客を多く見かけ、こう対処してあげたいと思うようになったのかもしれない。
それまで特に彼女のサービスがどうのと思っていなかったのだが、「あぁ、この人は、接客のプロフェッショナルだなぁ」と、このちょっとした気配りに嬉しい気分になった。
反面、絶望的な気分にも。わざわざ「薬を飲むことを忘れないように」と机の上においた本人は、その事実をケロっと忘れていたのだから。
なんのために机の上においたのやら・・・気がつかない私。努力で直るものでしょうか?
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