翻訳を初めて発注する際に陥りやすいワナ
パレートの法則(80:20の法則)とおり、当社の翻訳事業の顧客は20%のクライアントで80%の売上を占めている。この残り80%にあたるクライアントを分析すると、ほとんどの方が、めったに、翻訳を発注することがない人であった。
外資系の会社に勤めていたり、IT関連の仕事をしていると「翻訳」のニーズはどこの部署にも常にある。またシステム開発と違って、outputが目に見えるサービスだし、今どき英語が全く分からない人も少ないので、一見特に発注で気をつけることがなさそうでもある。。。。
が、今だから正直に告白するが、私はやってしまった!
翻訳会社を始める前に、クライアントとして某翻訳会社に発注した際に、知らないが故に起こったミス。
・DTP費用という意味が当時よくわからずに頼まなかったら、翻訳後のパワーポイントのレイアウトの崩れがひどく、泣きながら自分で修正した。日本語から英語に訳すと訳文が長くなるので、テキストボックスに入りきれないなどレイアウトの崩れを修正するための費用だと知らなかった。
・見積もりとおり予算申請したら、実際の請求金額は予算オーバーで、上司にちくちく言われながら、承認してもらった。翻訳の課金には原文課金と訳し上げ課金があり、原文課金は原文の文字数に対して課金するので、予算からずれることはない。が、訳し上げ課金は訳し上げの文字数で課金するので、訳し終わらないと料金が確定しない。私が依頼した翻訳会社は訳し上げ課金の見積もりを作っていて、担当営業のヨミが大幅にはずれてしまったのだ。
もっとも私自身は、翻訳会社をたちあげるにあたってこの経験は非常に役立ったが、
普通の人は翻訳を発注するだけで、翻訳会社まではたちあげないだろうしなぁ(笑)
ちなみに、そういうことがないようにと思って作った小冊子が
『翻訳品質を上げる7つのルール』
無料なので、興味があるかたはどうぞ。
http://www.arc-c.jp/present1/index.html