【50歳】FUN TO DRIVE , AGAIN. - 楽しく、ワクワクすること、やりませんか
「FUN TO DRIVE.」
わたしがかつてリクルートに在籍し、この会社を担当させていただいた頃の、企業スローガンがこれでした。クルマが提供する、物理的な「価値」以上に、楽しさやワクワク感みたいな「価値観」を大事にするんだっていう心意気が、わたしは好きでした。
当時から日本を代表するメーカー。しかし、カリスマが牽引するホンダや松下、SONYとは対照的に、「売れる車は作れても、おもしろいクルマは作れない」「役所みたい」「大きすぎて、人の顔が見えない」と揶揄する声もありました。こうした企業イメージからか、採用では思いのほか苦戦していました。
そんな中で、わたしは、人の匂いがするこの言葉が好きでした。事実、この会社には、クルマが本当に大好きで、クルマが持つ楽しさ、ワクワク感に魅せられた人たちがたくさんいることを、わたしは知っていました。
あれから四半世紀。いつしかクルマに求められるものが変わってきたようにも思います。「環境」「安全」性能がクローズアップされ、クルマの姿も変化してきました。「FUN TO DRIVE.」の代表だったクルマたちが次々に姿を消す一方で、国民的エコカーとしてプリウスが誕生したのが、その象徴でしょう。
それはそれで、ステキなことだと思うのです。でも、何か、どこかに置き忘れてきたような気がしてならなかった。今のわたしは、単に外野席からこの会社を眺めている、一人のユーザーでしかありません。でも、ちょっとだけ言わせてください。何か、こう、どこか物足りないんですよね、最近のトヨタさんは。
そんなとき、この言葉をテレビで見たんですよね。
「FUN TO DRIVE , AGAIN.」
そう、コレだよ、コレ。ワクワクするんですよね、このフレーズに。またそんなクルマ、作ってくれるのかな。わたしは待ってますよ。ウェブサイトには、Re Born の文字が。そうか、ここから出直そうってワケだね。いいじゃないですか。
ちょうど半世紀生きた区切りの日に、この言葉に出会ったのも、また何かの縁なのかな。そう思っています。Re Born - また今日から、楽しいこと、ワクワクすること、やりたいな。