昨日、暗闇の中で考えたこと
昨夜8時過ぎだったでしょうか。思いつきで、部屋中の電気をポチッと消してみました。もちろんテレビも、PCもです。とても違和感を覚えました。
暗闇を感じたのは一瞬のことで、すぐに目が慣れてきます。すると、わたしの身の回りにはいろんな灯りがあることに気づきます。テレビや電話機のスモールランプ。レコーダーの時計。ルーターのインジケータの点滅。壁のホタルスイッチ。停電なら、これらもすべて消えるのでしょうが、今は違います。いかに電気に依存した生活をしているのか、思い知ることができます。
そして、カーテンの隙間から漏れてくる、月明かり。昨夜はきれいな月夜でしたね。こんなことも、ひょっとしたら気づかないで過ごしていたということです。
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停電のニュースを見るにつけ、停電の心配も、食料買い占めの動きも、ガソリンスタンドの行列もない、言ってみれば今までと何も変わらない東海地方で生活している自分が、その渦中にある人々の思いを察することは難しいと、正直思うわけです。ちょっと電気を消したくらいで、その疑似体験をすることなどできないことくらい、判っていますが。
そんな中で思ったこと。それは、普通の暮らしをするということが、どれだけ恵まれたことなのか。普通の暮らしが、どれだけ便利さに囲まれているのか。そして、それを再認識した自分が、普通の暮らしができない人たちのことを思い、何ができるのか。何をすべきなのか。
募金もそう。節電もそう。誰もが他人を気遣い、誰もが自分たちにできることを考え、できることを粛々と行動に移していく。たとえ今できることが少なくても、少し時間が経過したら、できることはどんどん増えてくるでしょう。その時、わたしは何をするのか。復興に要するであろう長い月日を思い、少しずつ、できることを考えたいと思います。