日曜日、ジャガイモを植えながら思ったこと
永井さんのエントリ「そして、『いつもの日常』に戻ってしまう危うさ」、拝見しました。うーん、心に染みましたね。震災から毎日、自分にできることって何だろうと、わたしなりに考えてきました。今、こうしている瞬間にも、多くのみなさんが同じことを考え、そして動き出していると思います。これほど多くの人が、ひとつのことに関心を傾け、何かできることはないかと考え、できることから行動に移しているなんて、本当にすごいことだなと心の底から思います。
特に、ツイッターをはじめとするSNSの力って、ものすごい。気がつくと、いつもなら照れて口にしないような言葉が、震災を機に、世の中に溢れていると感じませんか。他人を思いやる素直な感情をストレートにつぶやいたものが、めちゃくちゃ多いような気がしませんか。見聞きした、愛ある話を、みんなに知らせようとする。口べたで、キモチを口にすることが下手だと言われてきた日本人は、いつからこんなにも率直に「愛」を語れるようになったんだろうかと。ちょっと大袈裟かもしれませんが。正直、PC見ながら涙が溢れる経験を、こんなにしたことはありません。ま、年を経て単に涙腺が緩くなっただけかもしれませんが。
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好天に恵まれた昨日の午後。春蒔きの野菜の種といっしょに、ジャガイモを畑に植え付けました。土を起こし、肥料を混ぜ、種芋を埋めながら、やがて育って実りの時期を迎えることを頭に思い浮かべ、一人ニコニコしながら、水をやりました。そして、思いました。この畑に水をやるときは、震災のことを思い浮かべようと。毎日、必ず思い浮かべようと。そう考えただけで、またちょっと涙腺が緩む自分が、ちょっと恥ずかしかったのですが。
夕方、きれいな夕焼け空を見ながら、明日も晴れるかなーと思いました。明日はいいことたくさんの日になって欲しいなとも思いました。月曜になればいつもの生活が始まるし、4月になればまた新しい年度が始まります。こうして徐々に、永井さんの言う「いつもの日常」が戻ってくるのでしょう。その中で、毎日、畑に水をやりながら、自分にできることは何かを自問自答し、できる行動を起こしていこう。そんな思いを新たにしました。