【7000円】駅前キャリアセンターは学生にウケルか? 就活ニュース不定期便
1月は厳しい寒さの日が続きました。大学生の就活を巡る動きにも、厳しいニュースが伝わってきています。最近では、大学卒業後3年までは新卒者扱いにするという発表をする大手企業が続出し、メディアを賑わしていますが、それ以外にも気になるニュースが散見されます。今回はその中から数本ピックアップして紹介しておきましょう。
■名古屋駅に就活拠点~名古屋外大と名古屋学芸大、パソナと提携
名古屋外国語大学と名古屋学芸大学、同大短期大学部は、人材派遣会社パソナグループと提携し、学生の就職活動を支援する「就活サテライトラウンジ名駅」を、名古屋市中村区のJRセントラルタワーズ42階の「パソナ・名駅」内にオープンさせた。専任のキャリアカウンセラーが常駐し、「第2の就職課」として、学生の就職相談やエントリーシート、履歴書の添削、面接対策などを行う。
いずれも日進市内にキャンパスがあることから、「名古屋市中心部で就活をする学生たちの利便性を考慮して、名駅地区に活動の拠点を設けた」(浅野昌章・名古屋外国語大学キャリアサポートセンター次長)という。利用できるのは、3校の計約7000人の学生。キャリアカウンセラーからアドバイスを受けるだけでなく、求人票の検索やメールの送受信など無料でパソコンも使える…(後略)…※2011年1月28日 YOMIURI ONLINEより一部引用
非常にわかりやすい戦略。パソナのフロアをサテライトキャンパスとして活用するというアイデアには驚きました。学生にはウケルかな? 人気出る気がしますね。しかし。じゃ大学の役割って何なのよって、考えるところはありますね。大学自らが、「大学に来なくてもいいから便利でしょ」と言っちゃうのは、うーん、複雑。
■「新卒者就職応援プロジェクト」の実習生受入企業1,700社を公表
新卒者就職応援プロジェクトの概要:現下の厳しい雇用情勢下、特に支援が必要な未就職新卒者及び今春以降の卒業予定者に、中小企業の現場等において社会人基礎力や分野ごとの基本的知識・技能を習得する機会(職場実習(いわゆるインターンシップ))を提供することにより、その後の就職につなげてもらうとともに、中小企業の魅力を発見し、そこに活躍の場を見出す機会にしてもらうことを目的として実施しているプロジェクトです。
# 実習期間は原則6ヵ月、実習生と受入企業に助成金を支給
受入企業 教育訓練費助成金日額 3,500円
実習生 技能習得支援金日額 【7,000円】
# 実習プログラムに沿って職場実習を実施。コーディネート機関が、事前カウンセリングから実習終了までをきめ細かく支援
…(後略)…※2011年1月27日付け中小企業庁発表リリースより一部引用
いつも思うのですが、こうした情報をちゃんと知っている学生、大学のキャリア支援部署の担当者って、どれくらいいるんでしょうか。利用を検討しているという話も、紹介しているという話も聞いたことがないですし、企業の人事担当者と会っても、この話が話題になることってないんですよね、残念ながら。
■喫煙者不採用の企業じわり 「離席は非効率」「不健康」
…(前略)…東京都港区のモバイル広告会社、ライブレボリューション…同社は2005年から全面禁煙に。喫煙で席を外す社員に電話が入るたび、非喫煙者がわざわざ呼びに行く姿に、増永寛之社長が「これは違う」と感じた。翌年から採用条件に非喫煙者を加えた増永社長は「離席が減って業務効率が上がった」と説く
…(中略)…
ジャーナリスト斎藤貴男さんの話 私は非喫煙者だが、雇用という人が生きるために避けられない領域にまでこうした差別が入り込むのは異様に感じる。次は「酒を飲む人、太った人は不採用」となりかねない。本当に害だと言うなら麻薬のように犯罪にすればいい…(後略)…※asahi.com2011年1月29日付けより一部引用
賛否両論ある話。記事内には人事担当者のアンケートも紹介されていますが、やはり両方の見方があるようですね。ただ、喫煙する・しないが、個人の趣味嗜好やモラル・マナーの問題として片付けられなくなってきちゃったということは事実。将来は喫煙者の健康保険料が高くなったりして。
■就活ウェブテスト意味あるのか 「東大生代行」サービスが出現
…(前略)…このところ、各企業の新卒採用では、エントリーシート記入のほかに、数学・語学力や性格などをみるウェブテストを行うところが増えている。テストセンターや各企業が会場となる場合もあるが、自宅などでできるテストも多い。未曾有の就職難ともあって学生たちもなんとか内定を得ようと必死で、そこに目を着けたのがテスト代行業らしい。
「東大生の代行」サイトでは、いくつもの有名企業に内定した現役東大生が1件当たり1律に1万円でテスト代行を請け負うとうたっている。内定者からという感謝の声もいくつか掲げられており、代行実績は1000人以上などと書いてある…(後略)…
※JCASTニュース2011年1月22日付けより一部引用
Webテストが替え玉しやすい形式や内容だというのが気になります。仮に学力水準や身についている常識度を測りたいというのなら、それに適した方法なのか、ということです。現にWebテストで落とされた学生を目の前にすると、正直者が損をする(かもしれない)選抜方法っていかがなものか、とも感じるわけで。企業の「手間やコストを抑えて、ふるいにかけたい」という意図が透けて見える、といったら言い過ぎでしょうか。
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最近は時間が過ぎるのが早すぎて、少し焦っています。やりたいことがたくさんあるのですが、これだけ寒いと、動きが鈍くて…なんて言い訳ですけど。今が一年中で一番寒い季節。週の後半からは少し気温も上がるということなので、期待しています。