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【650人】体育会系の神通力は顕在か~マスよりもプレミアムに向かう新卒採用イベント

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 先回のエントリ「新卒採用企業が、数万人を集める合同説明会より大学主催セミナーを支持する、本当の理由」で、新卒採用における説明会イベントの動向を取り上げましたが、今回もその流れを追ってみたいと思います。
 
 「東京六大学就職リーグ」なるものをご存じでしょうか。普通なら、東京六大学・リーグとなれば、野球やラグビーなどのスポーツにおけるリーグ戦をイメージするところでしょう。ところがこのリーグ、東京六大学の体育会所属学生だけを対象とした、新卒採用のための合同会社説明会だそうです。株式会社アスリートプランニングが主催し、すでに7年目という実績があるとのこと。
 
 12月5日、現3年生を対象とした「東京六大学就職リーグ」が開催され、大盛況だったようですね。

 …(前略)参加企業は商社、金融、製薬、通信など有名企業25社。参加学生は約【650】人だった。六大学の体育会に所属する3年生のうち、民間企業に就職を希望している学生は約2000人(競技者として実業団入りを希望する学生は含まない)。5日の就職リーグには、このうち3分の1の学生が集まったことになる(後略)…

ToyokeizaiOnLine 10/12/08配信記事より一部引用

 数万人規模のリクナビやマイコミの就活イベントでは、ドームのような大規模会場でマイクも使えないブースでの説明を余儀なくされるため、ゆっくり話をしたい・聞きたいと思っても、物理的に無理というものです。一方で総参加者数650人くらいの規模だと、質疑応答なども含めてある程度のコミュニケーションも図れるでしょう。
 
 このイベントの最大の魅力は、東京六大学体育会所属者限定というプレミアムでしょう。だからこそ学生も知る大手企業が数多く参加しています。先回のエントリで紹介した、国公立大学や上位私立大学の企業セミナーと同じ理屈ですね。
 
 同様のイベントは関西地区でも用意されているようで、上記の引用記事の中で12月12日(日)には「関西七大学就職リーグ」(関学、関西、同志社、立命館、京都、大阪、神戸の各大学の体育会系所属者対象)が紹介されています(ただし主催元のアスリートプランニング社の公式ホームページには記載がないため詳細確認できず)。
 
 また大学限定はありませんが、体育会系所属者を積極採用する企業が参加する就活イベントとして、12月13日・大阪、20日・東京/福岡、21日・名古屋での開催が予定されています。いずれも大手・有名企業が多数参加するようです(こちらはアスリート就職ナビで確認できます)。
 
 今後、合同セミナー形式の就活イベントは、多種多様なポイントでのセグメントがされるような方向に向かっていくのでしょうか。いろんな意味で、動向が気になるところです。

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